MILITARY JIMNY MANIA!! (8)

 
 アンメーター(電流計)

 

 アンメーターはSJ10のところでも述べたが、バッテリーが充電状態か放電状態にあるかを示す計器で、電装系使用時に電力を消費するときに放電電流が充電電流より大きい時はマイナス(放電)を示し、逆の場合はプラスを示す。これを正確に指示するため、バッテリーのみならず電装系の健康状態がわかるのだ。

 電動ファンをはじめ、妙な電装部品を増やしたので必需品かも(笑)。

基本配線図1 基本配線図2
 
基本配線図3

 車の場合、基本的な配線図はこの3つのうちどれかにあてはまる。

 ジムニーをはじめ殆どの車は基本配線図1の配線であり、セルモータが別ラインなので、バッテリから出ているフュージブルリンク(ジムニーは白/黄コード)に直列に入れればOKである。配線は少なくとも5sq以上の太い線を使うこと。

 基本配線図2はセルモータとオルタネータが直接つながっているタイプの車で、昔のグロリアとかカローラとかがそうだった。

 基本配線図3はセルモータからIGN線が出ているタイプで、昔のパブリカやファミリアなんかはこんな配線だった。(電流の流れは1と同じ)


 ジムニーの場合はこのコネクタを外して間に配線を割り込ませるだけである。簡単♪。あ、右側のバッテリプラスに後で増設した電動ファンの線とかもアンメーターより後に移動しなくちゃね(汗)。


 ほーら、いいでしょ♪アンメーター。

 

 さて、アンメータの見方。

1.キーをオンにするとエンジン始動に必要な電力や電装系はすべてバッテリーから供給されるのでアンメータはマイナスを示す。

2.エンジンキーを回してエンジンがかかるとオルタネータが発電を始め、この時先程使用した電力をバッテリーに充電するためにアンメータはプラスを示す。

3.しばらく走行すると(数分)、バッテリーへの充電が完了。車を走行させるのに必要な電力はすべてオルタネータが発電して供給するので、アンメータは0(ゼロ)から若干プラスを示す。ここでは極端な話、バッテリーは不要なので外してしまっても問題がない。

4.走行中にアンメータがマイナスを示す場合!
これは雨の日の夜間にヘッドライト、エアコン、ワイパー、カーステなどをフルに使った時など電力の使用量がオルタネータの発電量を超えた場合にマイナスを示す。この状態が続くと走行していてもバッテリー上がりとなるわけだ。

と、いうわけで、走行中には通常アンメータは殆どお仕事はしない。もし、走行中にアンメータがお仕事する場合、何らかのトラブルが電装系に起こったことを示す。
 

   
 ホットイナズマモドキとバッテリー再生器
 
 QIC-10 サンダーアップ2 (DC12V専用) 5566y \2,835

 ホームセンターをぶらぶらしていたら見つけました。まあ、要するにあのホットイナズマ(バッテリーのプラスとマイナスに取り付けるだけで、燃費や出力、オーディオの効果などが向上するといわれている)のように、バッテリーに接続して電圧を安定的に供給するパーツらしい。

 ホットイナズマ自体は、おそらく理論的にはバッテリーが満充電時に470μFのコンデンサに余分な発電電流を蓄え、瞬時にでもオルタネーターの発電量を上回る電流が使用された時(エンジン高回転への移行時やオーディオの音量ピーク時等の瞬間)に蓄えた電流を補助して電圧の安定化をさせるものといえる。
 知人が取り付けて「良かったよ〜」なんて言うのを聞いてはいたのだが、随分眉唾モノだと思っていた。まず値段が非常に高いことと、中味が470μFのコンデンサっていうのを車の雑誌かなんかで見ていたからなのだ。470μFのキャパシティでオルタネーターの負担が軽減するとは到底思えない。

[Remix サンダーUP]
 パッケージ裏面には、「バッテリーの不足する電流を補い、独自のシステムにより電圧を安定させ、電装機器や点火系に十分な電力を供給し、その車の電気系統の潜在能力を引き出す画期的なシステムです。電気的にパルス電流を発生させ、そのパルス電流を電極板に交互に与えることにより、極板に付着蓄積したサルフェーション(硫酸塩や不純物)を離反させ、極板を蘇生し、電解液の比重を向上させる事により、定格電圧供給機能を驚異的に回復させます。」なんて書いてある。
 

 自作されている方のページもあった。

 なんちゃってホットイナズマ
 http://www.prox.jpn.org/~yt27/dressup/dressup25.html

 でもネットで検索してみると取り付けた半分くらいの人は何かしらの満足感を味わっているようで(値段が値段なので期待値でもあるのか(^^;)、気にはなっていた。そのうち製作してみようかと思っていたらホームセンターでこの類似品を見つけ、ケース加工や大須に行く手間を考えると値段が手頃だったので実験のつもりで購入したのだ。

 まず始めに蓋を開けて中味を確認(笑)。470μFのコンデンサは当然あるとしても、単純にそれだけではなくトロイダルコイルとかICチップ、パワーMOSFET等が確認できる。ICやトランジスタ類はすべて黒のペイントが施され、見ただけでは型番などはわからないようになっている。なるほど、ここでパルス電流を発生させているようだ。この回路と基本的な造りは同じである。
 http://shaka.com/~kalepa/schematic.gif
 自作もできるようだ(回路図等)。
 DIY手作りバッテリーパルサー

 http://okmeister.hp.infoseek.co.jp/battery/diy.htm

 

 このパルス電流を発生させてバッテリーの寿命を伸ばす機械はバッテリー再生装置等の名前で現在各社から販売されている。

 専門的に言うと、バッテリーの寿命を縮めるサルフェーション現象(バッテリーが放電したときは、PbO2+H2SO4→PbSO4+H2O(陽極)ってな感じで表面を硫酸鉛(PbSO4)がおおう。)を防ぐもので、+、−電極間にパルス電流を流すと、極板に付着したサルフェーションを起こした部分は硫酸鉛の結晶なのでパルスの最初の瞬間的な立ちあがりの電圧を受けその結晶表面が緩んで分子分解する。その結果、バッテリーの寿命を2〜5倍に伸ばしてくれるというもの。

 さて、それはさておき装着インプレ。

 念のため取り付け前後で同じコースを走行する。「・・・・・・。」何も変わらない(汗)。電流計(アンメータ)にも変化はなし。と、いうか電圧の安定化はされているのは間違いないのだろう。ホントは変わっているのかもしれないが体感できる変化がないといったところか。長く乗ってみると燃費とかに影響はあるの・・かな・・?
 それよりも!この商品はホットイナズマ機能よりも後述したバッテリー再生機能のほうが優れていると思う。大体このバッテリー再生器単体でも2万円ほどで売られているものなのだ。

 パルス電流による電極の復活は科学的に証明されており、有効なのは間違いない。単体でその装置を購入するより、こちらの商品はホットイナズマ機能も内蔵されていることだし、ホームセンターで見つけたら買っておくのもバッテリーが長持ちすることを考えるとお買い得といえる。
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 やっぱり中は確認しないとね(笑)。


 車載後の写真

 

 

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