SUZUKI ジムニー SJ10 日記(番外編1)

 
 

番外編 「武蔵」C.D.I. を(欧州車)につけてみたら(その1)。

    


 WEB読者のNさんから電流式タコメーターの車に武蔵CDIの配線する場合についてのご質問が♪。
 配線について説明させてもらったところ、CDIについて熱く語っていただきました。

 Nさんより

 当方の車は60年代の欧州車でポイント点火の4サイクル4気筒の普通の水冷OHVエンジンです。
4サイクルで一応7000回転まで回るエンジンに作ってありますが2サイクルの6000回転に比べれば高回転型のCDIでなくても、充分に余裕はあると思っています。

 現在の仕様はポイントから永井のセミトラに変更して関東精器の電流式タコメーターを取り付けています。


 当方としては色々なCDIをSJ10MANIACSのHPのように比較対象してみて、自分の車に合ったシステムを見つけたいというのが当面の希望です。
 まずポイント式で作動できるものの中で電流式タコメーターが生かせるものの中から、4サイクルでフィーリングの良いものを見つけ出したいと考えています。私自身が電気関係に全く疎いためにどのように配線してよいやら良く分からなく、色々なCDIを持っているのですが、私の知り合いにCDIに詳しい人がいないものですから、どれもいまだに取り付けを行ってはいません。
 私自身はSJ10MANIACSを読んでも、いまいち配線図が理解できないのです。

 ほとんどのCDIは複数所有していて、多分トラスト以外はすべて持っていると思います。ロスマンズというものやオートバックス製のものもあったと思います。
 HKSは5、6個あるようです。(デザイン違いや色違いがあります。)HKSのツインパワーはHKSの人に聞いたところ故障が多いという話ですが、3タイプ持っていたと思います。武蔵も本体とコイルを持っているだけです。(3セットありました。コイルにはチョーク・コイルPF-003(こちらを2個)、ないしはEGIアダプタPF-013(こちらを1個)が付属しています。タコメーター振れ止めのFP-306はありませんでした。)
 永井は9250を1個と9150を1個(永井の電流式タコメーターを誤作動させないアダプター9900-60も何とか手に入れました)持っています。。

 WAKOは新型の青いものを4個(うち1個はTWだったと思います。)、旧型(赤)のものも3個ほど持っているようです。WAKOのパワーエキスパンダーは通常の2カプラ-のもののほかに配線が4本のみしかないものを持っています。

 それから阪神がOEM生産していたというFETのERGも4個ほどありましたが、その中で1個だけカプラ-配線が1本少ない4本線のものがありました。タイプのところの銘版がはがされていてどのようなものかは判りません。
 KOEIも黒、赤共に複数ありますが開磁、閉磁の区分はわかりません。TRDというのでしょうか諏訪無線のものも2、3個あるようです。ジェスコも2個ありました。(GTRでした。)
 実際のところ自分でも何をどれだけ持っているか把握できていない状況です。

 コイルはHPを拝見して早速MSDブラスターSSコイルを入手済みです。アクセルのイエローコイルらしきものもありますが、私には開磁コイルと閉磁コイルの区別がつきません。(バイクのコイルのようなものが閉磁コイルだとは思っていますが。)

 当方の車の本来のデスビはボッシュですが、今は日産のJ型エンジンのデスビを入れています。但し日産のJ型デスビにはフルトラにするための永井のPPKの設定はありません。そこで一応純正のボッシュのデスビをアメリカのオークションで仕入れてあります。結果的に永井のPPKも取り付けができることになりました。また、pertonixフルトラも持っています。pertonixフルトラもボッシュ・デスビ用でしたので。

 しかし、貧乏性の私にはボッシュのPPKを新品で買う勇気がありません。
(どう考えても間違っていますけど、それ以上の大金をはたいて大量に点火装置を買い込み、その中で使っているのは永井のセミトラだけなのですから。(永井のフルトラのアンプも4個ほど持っています。))

 2サイクルと違い4サイクルなら永井でも持つのではないかと考えてはいるのですが、友人は510を8500まで回したら永井が壊れたといっています。私の場合はせいぜい7000までです。ノーマルでは6000までなのですが動弁系を強化してありますので。

 知り合いにWAKOの旧型CDIを貸してあげたところ、WAKOのフルトラとの組み合わせでは高回転の伸びが良くなったとのコメントがありました。
私の車は4速までしかないため高回転がほしいのです。



 私以上のCDIマニアが存在するなんて、驚きました(笑)。
 早速pertonixフルトラと武蔵CDI、WAKOのパワーエキスパンダーの組み合わせの配線について説明させていただきました。
 以後、インプレを紹介いたします。


 ボッシュ・デスビにフルトラを組み込み、今までのデスビと入れ替え、「武蔵」及びパワーエキスパンダー(PE)を取り付けました。「武蔵」取り付け後もエンジンは普通に掛りました。電流式タコメーターも作動しました。

 しかし「PE]を接続すると、エンジンは普通に掛りますが、タコメーターが不作動になりました(黒と茶のギボシをつないだ状態でです)。効果はまだわかりませんが、一応接続すると変化が現れたということで、何らかのことが起きているようではあります。

 次に200キロほど武蔵をつけて運転してきました。
印象としては

 ・良く燃えているな、という感じがします。
 ・気持ち高回転まで回るようですが、これは今までも結構引っ張っていましたので、まだ確定は出来ません。
 ・プラグチェックをやっていないのですが(こちらは大雨です。)きれいに燃えているせいか、アクセルのつきもよくなったように思います。
 ・車が旧いため燃費計測の精度が悪いのですが、(オートストップで給油を止めてもらっています。)もしかすると燃費は向上しているかもしれません。

 気になった点としては
 ・武蔵が非常に熱を持つこと。(取り付け位置が運転席と反対側のエンジンルームの中で、ラジエーターグリルから一番遠く、又一番ボンネットに近い位置ですので、渋滞にはまると熱がこもりやすいところです。)昨日はさほど暑くなかったのですが、田舎道でボンネットをあけて手で触ったらやけどをしそうなくらいの熱を持っていました。

 ・パワー・エキスパンダー(PE)を結線するとかえって後ろ髪を惹かれるように加速が鈍りました。武蔵とPEの相性が悪いのかもしれません。(点火時期が大幅に遅れているような感じになりました。つまり上死点前20度の時から上死点を過ぎても火が飛びっぱなしのような感じです。しかし、上死点前20度で火がついて燃焼が起きているならその後の火花はなくてもいいのですが、今は遅れて燃焼が始まっているような感覚です。)(ギボシをつないだ状態でです。)アクセルを踏んでもレスポンスしないような状況でした。まあ、タイミング・ライトで見れば判ることですから、確認してみます。結線を外すと復帰しましたので、何らかの解決策が判明するまではPEは使えないなと言うのが実感です。
 PEをつなぐ前にフルトラを組み込んだときにはタイミング・ライトで点火時期は20度であることは確認済みです。武蔵、PEを組み込んだときにはデスビは触ってはいませんから、物理的には点火時期は20度のはずなんですが、PEを結線した時の症状は、上死点を通過した後に爆発しているように感じられます。
 但し、アイドリングでは安定していて、アクセルペダルを踏んだ時に(進角ではなく)遅角しているような感覚です。

 プラグは今まではNGKのイリジウムを使っていましたが武蔵使用にあたりNGKのノーマルプラグB6HS(BP6HSではありません。)を使用しています。ギャップは1.2ミリに広げています。(NGKのイリジウムは7番相当を使っていました。)



 
なるほど。2ストエンジンにCDIをつけると皆さん驚かれるのですが、やはり4ストの場合は驚くほどではないですね(汗)。
でも、CDIの効果が一番わかるのは、しばらくCDIをつけて走っていたときです。外したときに愕然としますね(笑)。
どうも良い方向には気づきにくいのですが、悪くなると凄くわかるんですよね。

 Nさん、どうもありがとうございました。

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