SUZUKI ジムニー SJ10 日記(番外編3)

 
 

番外編 「武蔵」C.D.I. を(欧州車)につけてみたら(その3)。


 引き続き「武蔵」以外ののご報告も頂きましたのでご紹介させていただきます。


 Nさんより

FETプラスアクセルのでかいコイルの写真を写しました。私の車のエンジンルームです。
 
 エアクリーナーは(高価ですけれど効率を最優先に考えて)米国のK&Nです。タペットキャップ・ブリーザーもK&N。
 
 ブローバイ・ホースはオイル・キャッチ・タンクに受けるようにしています。
 排気管は出来の悪い(スエーデンから輸入した)たこあしに遮熱バンデージを巻いて,排ガスが熱いままでマフラーのほうに抜けることを狙っています。
 キャブレターへの熱害対策の意味合いも大きいです。(渋滞にはまると排気管からの熱気がもろにその上にあるキャブを直撃してパーコレーションを起こします。)
 ブレーキのマスター・シリンダーもその後オーバーホールを行ってもらいました。
 
 あの後,アイドリングまでだけですが,各種CDIを試してみました。
 
 以下は実走は行っておりません。あくまで始動性とアイドリングの状態です。
 
 
  まずKOEIを試しました。これには黒のストリート用,赤のレーシング用,開磁コイル用,閉磁コイル用,ラベル文字がシルバー,ゴールド,シリアルプレートが無いもの,裏にあるもの,表にあるものなどが入り乱れています。
判別できるのは色だけです。赤はレーシング,黒はストリート用ですが走行していないので,どれほどの違いがあるのか判りません。
 気のせいか赤の配線の方が太いように思えます。(中には例外もあります。)
 茶色の配線の意味が不明です。(これが赤線とつながっているケースが多いです。)あと,オレンジ(橙色)の配線は(SJ10MANIACSのサイトで教わったように)2種類の抵抗値を示していました。カプラーの場所で区分できます。
 何故赤や黒の線が2本あるのか,その理由が不明です。

 結構薄汚れたものでも始動性は抜群に良いです。アイドリングの時の回転数も上がりました。(多分アイドリング時の燃焼状態がFETのレーシングに比べて優れているのだと思います。
 
 FETのレーシングは実際低回転では効果があまりありません。本当に高回転狙いのCDIです。)赤と黒の差もあまり感じられません。但しアイドリングの時の音に少し違いのあるものもありました。もしかするとそれは閉磁コイル用なのかもしれません。(希望的観測です。音がそれはまろやかでした。単にCDIがへばっているだけかもしれません。)タコメーターは作動しました。
 
 私の場合タコメーターが作動してくれないと運転していて楽しくないのでタコメーターが作動するかどうかは大きなファクターです。今まで薄汚れたKOEIを少しばかり過小評価していましたが,始動性とアイドリングは合格点をあげることが出来ます。
 実走で赤と黒の差がどの用に違うのかが今後の課題です。
 
 次にHKSの初期型ツインパワーを試しました。これは複合放電だと言われています。タコメーターが動くかどうかが不安です。

 コイルはMSDのSSと言うのでしょうか閉磁コイルです。小さくて場所を取らないのが助かりますがプラグコードがほかのものを流用することが出来ません。(私は専用コードを買うのが面倒だったので永井に赤いコードを適当に切って作りました。)(WAKOのコイルにも専用コードは使っていません。アクセルのコードにも手元にあったものをそのまま使いました。FETの場合も専用コードの使用が推奨されていますが,海外の無名のシリコン・コードを使っています。)

 さてHKSですがMSDのSSコイルとの組み合わせでは簡単にエンジンはかかりました。しかもタコメーターも動いています。

 
 WAKOと同じくらいアイドリングの回転も上がりました。ところが調整用のネジを回すと回転は変化しますが赤いランプは点灯しませんでした。そこで一番回転が上がったところで良しとしました。これが正しい方法なのかどうかは走ってみないと判りません。
 以前HKSの方とお話する機会があったのですがHKSのツインパワーは壊れているものが多いとおっしゃっていましたが,私の手持ちはみな元気に動いてくれました。これも,実走行が楽しみです。
 
 次は本家のMSD6AとSSコイルの組み合わせです。これもマルチ・スパークなのでタコメーターの作動がうまくいかない可能性があります。
 アメリカ製だけあって配線がごつくてむやみに長いです。多分室内に装着するのだろうと思いますが,私はCDI用の場所を先日エンジンルームに確保していますのでそこに無理やり取り付けます。
 
 その場で切った貼ったの現物あわせです。
 さすがに同じ会社のもの,しかもコイルは珍しく新品で購入したものです。
始動性抜群,アイドリングも上々なんですが,やはりタコメーターが作動しません。
 デスビからの信号を貰っているのは他のCDIと同じなんですが,MSDの中身で火花を出す信号が他のものとは違うようです。
 
 残念ながらタコメーターが動かないものは使えません。タコメーターが機械式の車用に保管することにします。ジェスコとMSDどちらも好印象なだけにタコメーターの不作動が悔やまれます。

 さて国内では根強い人気のある永井ですが9150はPPK・キットを購入しなければならないので試していません。
(WAKOのフルトラはアンプとセンシング・ユニットをもっていますのでいずれチョッパーを購入してみたいと思っています。こちらは安い値段で売ってくれるようです。
 今,私がつけているイグナイターはアンプの無いものなので,アンプ付と違った作用をCDIに与えている可能性があると思います。)
 
 ポイント式にもフルトラにも使えるという9250ですがこれは配線図(永井のカタログに記載されていました。1990年頃のものです。)のとおりに配線すればあっけなくエンジンは始動しました。タコメーターも作動しました。
 このCDIは私としては珍しく新品箱入りを大枚はたいて購入したもので保証書まで入っていますから,これが動かなかったら涙ものでした。始動性,アイドリングともにその他のCDIと同じくらい元気です。
 
 次にMDIに移行する前のCDIらしい9350です。これは車種を選ぶらしいので心配でした。
 これもカタログを見ながら配線を行いました。なんと1発始動。気のせいか9250よりは火花が強いみたいです。タコメーターも複合放電に関らず正常に作動しています。
 
 さてここまでやってきて感じたことは,始動性と低速の燃焼は確かに向上するみたいです。
 但し,私の場合は4ストロークなのでキャブ車ではありますが始動性,低速での性能はあまり重要なファクターではありません。
 私の車は1969年登録なのですが,その車で現代の.車に伍して走れる性能を追求したいのです。
 通常の路上では普通のCDIでも充分なのですが,高速道路では4速までしかありませんから,どうしても高回転を常用することになります。
 高速道路で流れに乗って走ることが出来,遅い車がいたら追い越しも安全にできること。このことを満足するためには4000回転から6000回転での伸びが重要になります。
 
 今のところでは街中では少し走行に従来より不便になりますが私の目的にかなっているのはFET ERGのRACINGと言うことになります。しばらくこのCDIで走ってみてから,他のCDIを装着してのテスト走行を行ってみたいと思います。


 

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