Harley Davidson SHOVEL HEAD1340 (S&S Engine)

 買いました。ビッグツイン

 

 厳密に言うと、これはHarleyDavidsonではないです。クラシカルな雰囲気を基調として新車で乗る事が出来るオリジナルモーターサイクル『RODEO MOTORCYCLE』のバイソン 200。すでにHD社では生産中止となっているショベルヘッドを『S&S社の フルチューンドエンジン』を用いて再現し、フルオーダーに近い受注体制で作られているバイクなのですね。

 特徴的なグースネックリジッドフレームに200mm16インチワイドタイヤ。流行のワイド&ローを地で行くスタイル。74"スプリンガーフォークに3"オープンベルトドライブ。
 SUキャブ、PM製4-POT キャリパー、サイドマウントメーター、アップスウィープマフラーとオリジナルHDには無いカスタムパーツのみで組まれた車体は、普通にHarleyDavidsonショベルを購入して改造したらいったいいくらかかるのかってくらい超高級品です(*´∀`*)。
 そもそも日本では現在リジッドフレームで正規車検が受かるはずがありませんけどね(笑)。

 実は以前乗っていた74"FLHを数年前に手放してしまってから「いつかはこのショベルヘッドを」とずっと思い続けていたバイクなのですよ。

 それまで乗っていた74"FLHを手放した後にたまたま知人がこれを購入したので、「是非売って欲しい」(笑)と言い続けて数年。 まさか本当になるとは思っていなかったのですが、その知人がスポーツカーに浮気をしたためにラッキーなことに私のところに来ることになりました(嬉)。
 ちなみにこれは新車でオーダー時3百数十万円もするバイクで、いくら中古を購入できたとはいえ決して安いものではありません(汗)。

 ご覧のとおり、グースネックの思いっきり寝たスプリンガー、ハードテイルにワイドタイヤなので乗っかっているだけで凄く大変。交差点なんか普通に突っ込んだんじゃまともに曲がれないのです。
 その割にはS&Sショベルエンジンは凄まじいパワーがあるので、フレームと釣り合いが取れずとんでもないジャジャ馬といえます。前オーナーは結局購入から4千キロも走らなかったみたい。(走れなかった(汗)?)

 こんなバイクなので、どうやら普通のバイクの方達と一緒にツーリングというのは厳しいようで(笑)、そのときは嫁さんのXLH883で行こうと思います♪。
 ところで、前オーナーが購入後色々弄ったこのデザイン、なんとかならないですかねー(汗)。
 

 タンクとシートの換装

 

  さて、このバイクには元々ナローマスタングと呼ばれるタンクが付いていたハズなのに前オーナーの意向によって改造加工、塗装されたオリジナルタンクがついています(>_<)。
 他にもハンドル曲げ加工やレトロタイプテールライトをスパルトテールライトにしたり、ステップがボードからバーに変わっていたり、 またホーン ボタンが外されていたりとオリジナル状態からは多少変化していました(涙)。
 しかしなぜこんなSTEEDみたいなタンクにしたのですかねー?(苦笑)。しかもリアフェンダー含めてツートンカラーにしているので尚更ですし?。

 こんなタンクではSUキャブのメンテナンスはやりにくいですし、容量はアップしているものの形がどうも気に入りません!。
 で、みつけたのがコレです。元はショップがサンプルで製作したものらしいのですが、なかなか渋 く凝ったペイントが施されています(店名も入っていますが(汗))。

 でもこの小振りなナローマスタングタンクっていうのはハードテイルのフレームにホント良く似合います。

 ついでにシートもクッション材の入ったものに換装することにしました。

←左の写真は前オーナーの購入時のものです(2年前)。まずはなるべくこの形に戻すことを目指しました(後方は私が乗っていたFLH)

→(換装後)タンクがちょっとアップ気味のナローマスタングになったことと、皮サドルシートをクッション入りのものにした以外はほぼ原状に復帰できたと思います♪。

 ハンドル形状が加工されてややアップハンになっているので、オリジナルよりは多少は乗りやすいかも。

 
 

 ダイナSイグニッションと3拍子

 


 外したポイントプレートとダイナSイグニッション
 さて、このS&Sスーパーストックエンジンにはポイントイグニッションが取り付けられています。
タイミングカバーを外してみたところ、ポイントのヒールが随分減っていたのでこの際ダイナSのセミトラ点火に変更することにしました。

 ハーレーの場合、車と違って進角だけは機械式の遠心ガバナーを使って、ポイント接点を外してマグネットセンサーに変更するものをセミトラと言っています(車でセミトラというのはスイッチングの際に起こる接点の焼損を防ぐためにポイント接点を残したままコイルに流れる電流をトランジスタで制御するモジュールを言います)。

 現在の私のショベルエンジンはSUキャブとの絶妙なコンビネーションできっちり3拍子を奏でています。
 
ポイントをセミトラにした場合も、接点の変更だけなのでEVOのようなフルトランジスタ点火とは違って、進角調整はガバナーで行うので理論上3拍子は変わらないハズ・・。
 
 配線は至って簡単。2本出ている線のうち、青線を元々ポイント線が繋がっていたコイルのマイナス(下側)に繋いで、白線はコイルのプラス(上側)に繋ぎます。ここは常に12ボルトがかかるところになるので、ダイナSの電源になります。

 次にギアを2速に入れて車体を動かすか、キックを踏んでタイミングマーク「T:F」 (Front Cylinder TDC)を出します。

 ちなみに純正ショベルヘッドは「T:F」ではなく、1979年式までの車両では「●」、1980年式以降は「|」のタイミングマークになります。 

 フロントプラグを抜いて、金属部をシリンダーに接触させた状態でイグニッションスイッチをオンにして、タイミングプレートの左右のマイナスネジを緩めたら 、ポイントカムをラジオペンチ等ではさんで左に目一杯回した状態で(後述のポイント調整編参照のこと)プレートを左右に動かしてみます。

 どこかで「パチ」と火花が飛ぶので、何度か試してその場所で固定します。もし飛ばない場合はフライホイールが排気の上死点付近になっているせいなので、あと1回転させて上記の方法で タイミングマークを出すとOKです。
 あとでも述べますが、タイミングライトで見るとこの位置でピッタリですね。

 ところが、ダイナSだと調子よくエンジンがかかるのですけど、S&Sショベルエンジンでは ダイナSで3拍子がどうしても出ません(>_<)。
 調べてみると、適正点火時期では3拍子は出ないみたいですね(汗)。

 
 友人所有の純正のショベルやEVOエンジンではダイナSであっても三拍子を奏でるのですが、このエンジンでは点火時期を結構遅くしないと3拍子になってくれないようです(>_<)。

 と、いうわけでまたポイント点火に戻したところ、私のS&Sスーパーストックショベルエンジンはめでたく三拍子を奏でるようになりました (ホッ)。さて、ポイントでの詳しい点火時期調整については次ページを見てください。

 さーて、どうしようか・・・

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