Harley Davidson SHOVEL HEAD1340 (S&S Engine)

 

 マフラー変更

 ところで、このマフラーだけど・・妙に気張っている感じでイマイチ好きになれません(>_<)。音はいいのですけどねぇ・・・。

 友人が見ても「格好いいけど、マフラーがねぇ・・」と言われる度に、だんだん取って付けたようなアップスウィープマフラーが気に入らなくなってきました(汗)。

 そもそも私が一番好きな形はドラッグパイプ!やっぱりハーレーと言えばドラッグパイプの直管でしょう!。

 しかし、普通にCCIとかで汎用品を購入してもリジッド用ではないので取り付けも問題だし、そもそもローダウンのこの車体では側面に出るのはまずいです。

 そこでいろいろ考えたあげく、結局ロデオモーターサイクルでバイソンフレーム用に特注で作ってもらうことにしました。

 現在付いているアップスウィープマフラーもそうなんだけども、ロデオモーターサイクルのマフラーはエンジンとフレームの間をフロントパイプが通るのでフロントパイプは 2分割で作製されています。そしてフレームを通るところは扁平に加工されて2本のマフラーは真っ直ぐに後ろに出るデザインとなっているのが特徴なのです。

 ロデオモーターサイクルによく似たバイクでフェニックスというバイクもありますが、こちらはそのまま市販品を付けたままなので、2本のマフラーは互いに違う方向を向いていますし、そもそもタダでさえ少ないバンク角を犠牲にしてしまっているようです。
 やはりそれだけは避けたいと思い、ロデオモーターサイクルに注文したところ2週間ほどで出来上がってきました。丁寧な加工、再メッキされて質感も上々です。ただし!高いです ・・。2桁万円は行かなかったけども・・(泣)。
 

 さて、ドラッグパイプのように抜けが良すぎるマフラーが独立エキパイになっていますと、実際ショベルエンジンであっても低速トルクがなくなってしまいますね。

 これを対策するための部品がパワーコーンと呼ばれるモノなのです(スパイスバルブ・トルクコーンと名前は変われども何れも狙っている効果は同じ)。エキパイの入口に差込み、抜けの良いマフラーを装着した際のトルクの落ち込みを防ぐもののようです。

 これは特にドラッグパイプのような抜けのいいマフラーだと効果があると言われていますね。
 これをエキパイに差し込んで組み付けます。
 始めに違いを感じるために外した状態と取り付けた状態を比べてみることにしました。

 聞き比べると若干、音が歯切れよくなるみたいです。

 まあ、こんなものでトルクがどのくらい上がるのかは眉唾モノですが、よしとします(笑)。

 

 点火タイミング調整

 まず、ガバナーとそのスプリングにガタやヘタリがないかを点検しておきます。ガバナーが作動していないと、いくらポイン調整しても意味がありませんので(汗)。

 



 まず、エンジンのタイミングホールのネジを外し、ギアを2速に入れて車体を動かすか、 ジャッキで上げてタイヤを回すか、またはキックを踏んで上死点マークを出します。
 S&Sショベルヘッドエンジンでは「T:F」 (Front Cylinder TDC)となります。 このエンジンの上死点マークを合わせる時は、行きすぎたら少しだけ戻さずに、多めに戻してからまたマークを出すことです。なぜかというと、少しだけ戻すとギヤのバックラッシュがあるので正確に出ないからですね 。

 ちなみに純正ショベルヘッドは「T:F」ではなく、1979年式までの車両では「●」、1980年式以降は「|」の上死点マークになる ので注意です。 

 ここで重要なのが、排気行程ではなく、圧縮行程の上死点マークを出すことです。フロントシリンダーのプラグを外して親指で押さえながら上記の操作をして、圧縮を感じたらタイミングホールを見ながら 上死点マークを出します。(割り箸などを突っ込んでやるとピストン上死点がわかりやすいです。)

  上死点マークを出した後、ポイントプレートを動かし調整します。ちなみに時計周りに動かすと点火タイミングが早くなり、時計の逆回りでタイミングは遅くなります。
 ポイントプレートの7時の場所に三角形状の隙間があって、ここに細いマイナスドライバーを差し込んで少しづつ少しずつプレートを動かしてみます。  
 ちなみにほんの少しでも動けばタイミングはずれてエンジンフィーリングが大きく変化します。
 さらに適正ゾーンからタイミングが外れた場合、エンジンの始動は不可能となります。

 タイミングを変更する場合は必ず合いマークをマジック等で印をして、元の位置に戻せる状況を作ってから作業に入ることがポイントです。

 そしてポイントギャップの調整。このときのアドバンスユニットのカム山は一番細いカム山で合わせます(下記写真を参照)。
 山にポイントヒールが完全に乗った状態でポイントの接点が0.4ミリ〜0.5ミリ開いているようにギャップの調整をします。シックスネスゲージを使うことを推奨していますが、はっきり言って目視で も充分です。0.6でも0.3ミリでもさほど問題なく、厳密ではないです。ポイントの接触面がもし荒れていたら、サンドペーパーで修正するかポイントを交換したほうがいいですね。
 
 次にいよいよ点火時期の調整。ところで、ポイントの点火時期調整について調べてみると、大体次の3つの方法が紹介されているようです。
 
  1.  上記の方法で上死点マーク(Front Cylinder TDC)を出すとブレーカーカムの幅の狭い山の裾野付近にポイントヒールが乗っているはずなので、プレートを左右に回してみてまさにポイントが開かんとする場所で止める。
     
  2.  上記の方法で上死点マーク(Front Cylinder TDC)を出した後、プライヤー等で強制的にポイントカムを進角させ(止まるまで反時計回りに回す)、その状態でポイントが開くか開かないかのギリギリの点で止めるというもの。 (これはHDパーツで有名な○川○○の商品を購入したときに、「こっそり教えるプロのメカニック直伝!」っていう 調整方法が書かれた紙が入っていて、それから引用)
     
  3. とりあえずエンジンがかかったらアイドリングさせ、一番回転が上がったところで止める。(言うまでもなく間違い)

  なお、共に目視でポイントの開き具合を見るのですが、簡易テスターとしてコンデンサのコードの端子と車体との間に12ボルトの電球を入れてイグニッションオンで見ると接点が開いたかどうか電球の点灯-消灯により一目瞭然で判別することができます。(実際には見てもわかるけど)なお、テスターを使うときはイグニッションはオフで。
 

 さて、結論から言うと、2.の「こっそり教えるプロのメカニック直伝!」が正しく、ショベルヘッドは2000回転時に合わせるので上死点を使うときはこれでOKのようです。 

 さっそく検証してみます。
 

 検証方法はタイミングライトを使います。これで完璧なタイミングが判断できまず。左のタイミングホール用のクリアキャップを使って、上記方法でどちらが正確にタイミングが出ているか判別します。ショベルヘッドは2000回転時に合わせます。

 フロントプラグコードに繋いだタイミングライトをあて、TDCが見える位置が正規の点火時期となります。

 結果は、アイドリング時は1.の方法でピッタリ一致しているが2000回転時は進角するのでタイミングはずれるため2.の方法が正解でした。 (その後気づいたんだけど、このバイクオープンプライマリなんだから、プライマリに直接マーク入れておけば全然タイミングホール見なくてもいいじゃん(汗))

 コツとしては、ポイントカムをプライヤーではさんで左に一杯に回した状態でプレートを右に回していき、まさにポイントが開かんとする場所に合わせるの ですが、まだ開いていない状態というところがミソです。開きはじめてしまうと早すぎ。

 ついでに○川○○で購入したブルーストリークのポイントにも交換しました。ブルーストリークのものはポイントヒールに給油するためのフェルトが付いていて、絶えずポイントヒールに給油できるというスグレモノ。油はシリコングリスを使うこと。

 と、いうわけで私のS&Sショベルエンジンは、現在完全に調整がとれた状態でご機嫌三拍子がきっちり出ているのです(^-^*)♪ 。
 でも、ハーレーのポイントタイミング調整って、結構いい加減でも始動とか走行にはそれほど影響しないのですよね(汗)。
 

 ところで、この点火時期調整っていうのはプロのハーレー屋でも案外きちんとやっているショップは少ないようで。私の住んでいる県の周辺にあるハーレーショップでは点火時期調整を聞いても全ショップが勘で行っていました(^^;。

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