電子防錆装置の取り付け
SJ10はSJ30のように防錆鋼板を使っていないのでとにかくよく錆びる。気になる錆とどう戦うか?
まずは錆の発生の原理 から・・
皆さんご承知の通り、地球上の物質すべて原子から出来ており、原子はプラスの電気を持つ原子核とマイナスの電気を持つ電子から出来ていて、お互いに数が等しいため引っ張り合って安定している。これは物理で習ったと思う。
しかし金属の中には自由に動く自由電子というものがあり、この自由電子が原子から離れると、そこにサビの元である酸化物質が結びつきやすくなってサビが発生する原因となる。
特に酸素と水などの電解質が鉄に付着すると鉄の電子が電解質に奪われ、鉄がイオン化して溶けだしてサビになるのだ。
結論を言うとサビや腐食は鉄から電解質へ向けて電流が流れる事が原因なので、逆方向に外部から電流を流せば腐食反応は起こらないということになるわけである。
不思議なように思うが、
あの赤錆は物理的にいうと単に電気が流れるせいなのなのである。
そこで自由電子が逃げたところに、すぐに電子を補充するという考えがなされたわけだ。
そうすることによって金属の原子は安定し、酸化物質と結びつきにくくなりサビが抑えられるというわけ。
この原理を可能したのが、この電子防錆装置なのだ。
これは1987年にアメリカのCLIシステムズ(株)で開発された電気科学理論に基づく全く新しい概念のシステムで、金属に微弱電流を流し電子を補充
することにより金属のサビや腐食を抑えるという画期的な商品で世界中で効果が実証されている。
中でも「ラストアレスター」という商品は有名で日本でもJR、道路公団
、自衛隊、消防署、バス会社、運送会社など大手各社に採用され、又トヨタ、三菱、マツダ、いすゞ、日野、日産ディーゼルの自動車メーカーの純正部品にも指定されているくらいである。 |