MODEL 

1.アサヒファイアーアームズ
/ブッシュマスターウルトラカスタム
2.アサヒファイアーアームズ/M60E3
3.マルシン/エンフォーサー

                        
 

今は無きアサヒファイアーアームズが世に送り出した全金属製のエアソフトガンで、ガスガンの中でも短くて軽い部類である。ガスガンゲーム全盛時にワンランク上の高機動ウェポンとして活躍した。あまり生産量が多くなく貴重なガンといえる。 ちなみにウルトラカスタムというスゴイ名前はユーザーがカスタムしたって事じゃなくて、単に製品名である。

 低圧でも動作すると言う宣伝とは裏腹にエアの消費が激しく高めの圧力でないと快調に動作しない。当然現代のSurvivalGameではレギュレーションの問題でまったく使えない代物であろう。 バレル長が490oもあり(バレルが重いとそれだけでパワーアップする)、なかなかのパワーである。命中精度を上げるため、ストレートライフリングバレルを採用ししたのだが当時のゲームシーンにはあわなかったようで、次の「ショーティー」からは通常のタイトバレルに変更となってしまった。

 ルックスはどことなく英国のL85A1を彷彿させるデザインで、中国製のアサルトライフルのニュアンスも感じさせる。
 可倒式サイト(クリック付き)やブルパップ式の構造、フォアグリップ等実銃には存在しない面白い構造をしており、SurvivalGame専用デザイン銃と言える。
 一応ルーツは以前のモデルであるブッシュマスターであるが、あれも戦闘機搭乗員のセルフディフェンスウェポンとしては米軍の正式装備のテストに合格出来なかったので量産はされていない。
 これと同じSurvivalGame専用銃にはハイランダーマグナムと言う物がある。
ゲーム用にデザインされただけあってバランスが良い銃なのだが欠点として可倒式のフロントサイトがブッシュ通過の時に接触等で倒れてしまう事やプルバップのためマガジン交換のし難さが挙げられる。まあ実銃でもこの方式の銃は同様の欠点を持つので仕方ないのかもしれない。ノーマルでもまあ調子よい銃なのだがバイパス加工等でチューンしないと本領発揮とはいかない。アサヒ系の銃を1J未満で活用するのはフェラーリで速度制限40kmの一般道を遵法走行するようなモノである。

 1.ブッシュマスターウルトラカスタム

製造元 アサヒファイアーアームズ
全長 790o
重量 3400g
バレル長490o
装弾数 100発
発射方式 フルオート
価格58,000円(当時)
パワーソース 外部エアー  

 この銃を入手した経緯であるが、なんと40代前半なのにガンマニアでホンダCBR 929 FireBlade(バイク)を常にウイリーしながら走らせ、制限速度はまったく守ろうとしない不良中年であるにもかかわらずTOEICが九百点後半というIntelligenceな意外性をもつ私のお師匠様から「使わない?」(何にだ!)と声がかかったからなのだ。実は私 は元自衛官であり、在職時64式小銃で団の射撃大会優勝の経験もあるほどの好き者なので 銃を見ただけでヨダレがでており二つ返事で永久借用してしまった。


 さて、この銃の改造点はカスタムスプリングやハードOリング(オーリング)(ニトリルゴム製だったかどうか・・・?)を組み込み、サブチャンバーの後ろにエアのバイパスを開けてある。バレルはノーマル。前オーナーによるとカスタムバレルも試してみたが、メリットよりデメリットのほうが多い(少しパワーが上がる反面、命中精度は落ちるわ、弾詰まりはするわで)ので捨ててしまったとのこと。

 ウルトラカスタムのノーマルバレルはなかなかに優れもので、画期的なストレートライフリングが入っているのだ(六条だったかな・・)。これが弾をバレル内でフローティング支持するのである。なのでタイトなバレルを使うとバレル内壁に弾が接触し、無秩序な回転がついてとんでもない方へ飛んで行ったりするのだ。



 話は逸れるがもし今でもマースワン(日本最強、つまり世界最強のトイガンを作っていたショップ。岐阜市は柳ヶ瀬の金公園の横にあった)があったら、すごい物を作ってただろう。このマースワンのやり方というのが解りやすくて、前後にストロークすることで発射サイクルを行うBV式のバレルに異常に重いカウンターウェイトをつけてしまうというもの。超高圧でしか作動しない代わりに、超高圧で使う場合はバレルの慣性質量が大きいために非常に安定した動作をするのだ。

 ガスガンの場合、デジコン社製のガスガンをベースとして、パワーソースに炭酸ガス(グリーンガス) を使うという物が一番パワーがあるといわれているが、グリーンガスだとノーマルレギュレータを使った場合2.5kgぐらいで固定してしまう。まあ、いじる奴はレギュレーターぐらい改造してしまうのであろうが。結局、BV(Bullet Valve)方式っていうのはガス圧次第でいくらでも上がってしまう。(ちなみにウルトラカスタムの場合、5kg以下では作動しない。それに、通常エアガンで使用される弾は0.2〜0.25gであるが、このウルトラカスタムで撃てる弾は0.43g。パワーの無い銃では射出も難しい弾である。ジュール値は初速x弾の質量で求められるので、これだけでも?。確か、ドイツでは0.4ジュール以上の銃は実銃として扱われるそうである。日本ではエア・ソフトガン協会の自主規制値が0.4ジュール。エア・スポーツガン協会規制値が0.8ジュールだったかと思う。事実上、サバイバルゲーム現場での自主規制値は全国的に1ジュールで落ち着いたようであるが、そのあたりが、ある程度痛い思いをするのでスリルを味わえるけど、それほどシリアスな負傷にはならないという丁度いい線なのかと思う。
 

 さて、この銃も前記のお師匠様から永久借用したものである。お師匠様が私のジムニーに取り付けたら「さぞかし似合うだろう 」(何でだ?!)とのことで我が家にやってきた(妻はかなり迷惑そう)銃の第2弾である。

 ベースはM60E3(ランボー3、コマンドー、プレデター等でおなじみ)である。 実銃はM60でベトナム戦では分隊支援火器としての主要兵器。

 銃弾の威力的にも小口径であるM16の223(5.56mm)とは違い308(7.62mm)であり障害物の多いジャングル戦では信頼された。欠点としては給弾方式がベルト式なため一人での射撃ではジャムしやすい事と銃本体の重量による携行性の悪さ!このM60E3は携行性と銃身交換の簡易化を狙った改良型であり、1947年 頃から採用されたM60の弱点を補うために開発された次世代汎用機関銃(GPMG)であるが、結局はアメリカ陸軍に本採用されることはなかった。

 これもアサヒファイヤーアームズ(BV時代には泣く子も黙る高級品メーカーだったのだが、エアガン電動化の時代の波に乗り遅れて倒産。今は中古品しかないので相場も上がっているようである。もともとBVはアサヒの特許)のもので、  装弾数500〜でレバー操作で30発給弾X2で連続射撃60発を可能にする。別体マガジンを持たずに行動できるため発売時期が旧いにも関わらず長い人気を誇った銃である。現在は電動ガンが主流になり、空圧利用式のエアガンは一部を除き販売されていない。
 このM60E3のハンドガードを取り払い、M203(よくM16にくっついてるグレネードランチャー)を取り付けた。

 軽機関銃にグレネードランチャーという漫画的な組み合わせがオモチャならではで、純粋にデザインを楽しんでみたものである。あとはガスチューブをぶった切って、イギリス製の実物レーザーサイトがついている。

 このE3はフィードカバー(ふた)が他メーカー製なので、合いが悪くBB弾がこぼれてしまう。パテかなんかで隙間を埋めてやるといいかもしれない・・。(完全に観賞用ですな)
 

2.M60E3 (改)

製造元 アサヒ・ファイアーアームズ
全長 1040mm
重量 5400g
装弾数 500発以上
発射方式 フルオート
定価:¥148000(当時)
パワーソース 外部エアー

 高価格だけに周辺には金属パーツを多用しており、高級感がある。また、エアータンク極悪銃全盛期に発売しただけにエアタンクの圧をかけると、現在でもTOPの電動M60など裸足で逃げ出す高初速で大量の弾を吐き出してくれる。撃って遊ぶには楽しい銃。大容量のエアータンクが欲しくなりますな。
 


 さて、この銃に限らずアサヒの銃を維持していくための注意点。

 とにかく各部の潤滑にはシリコンオイル等、樹脂を冒さない(CRC絶対不可!!) 粘度の低い(なのでバイクのチェーンオイル不可)潤滑力の高いオイルで稼動部を潤滑してやることが大切。スプレーが良。
 給弾口や給弾メカにまんべんなく、バレルに先端から奥に向かって、シューッとやってしまおう。油切れすると、BVシステムの心臓部のOリングがめくれたり、切れたりして修理することになる。あと、BB弾はなるべく精度の高いものを使うこと。いびつな物は弾詰まりを起こす。

 

3. エンフォーサー 

 
 
 これは遊園地にあるコインゲ−ム用、銃座付マルシン/エンフォーサーである。どうしても欲しくて、ヤ○オクで4,100円で購入したのだ(笑)。銃自体は作動ユニットも良好なので、遊園地の給弾ユニット、電気式トリガ−電源に結べば、すぐ撃てるものである。装弾用10mmホ−スもついている。

 しかし、これを買ったのはエンフォーサーが欲しかったからではないのだ。どちらかというとこちらの方が価値がありそうな銃座のほうが魅力で製作依頼すれば数万円はしそうなしっかりとした品である。M2系の重機は無理であろうが、M34やM42系の軽機なら可能。360度振り回せる。俯角と仰角は遊園地だけあって不足しているのだが簡単な加工でなんとかなりそう。

 実はこいつは私のジムニー(ミリタリー仕様)に車載固定するために購入したのだ。 昔から砂塵をあげながら高速で目標につっこんでいくラットパトロールのガンジープに憧れていた私はどうてもやりたかったのだ(笑)。

 もちろん、この銃座に載るのはエンフォーサーではなく、先述のM60E3である。M60E3を師匠に頂いた時にはまだミリタリージープを持っていなかったので躊躇していたのだが、今度こそは大丈夫(何が!!)。
 

 


 で、載せるとこんな感じ。もちろん、普段は恥ずかしくて外してます(*^_^*)。詳しくはこちらで・・

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