HONDA ジャイロキャノピーリムジン
 入手編
 
 乗っていた通勤スペシャルのホンダキャノピーは売ってしまったが、十数台もバイクを乗り継いで、あるいは所有してきた自分にとってはおそらく「最高に使い勝手の良いバイク」であった。

 なんたって雨でも平気だし、荷物は載るしガソリンは喰わないわ駐車場に入れる必要はないわで、生活に必要な一部そのものだったのだ。

 ところが、「どーしても売ってくれ!」というご近所さんに2年前に売ってしまった。まあ、ジムニーもあるし・・・と思っていたのだが・・。

 ・・・だめだ!。街でキャノピーを見る度に「欲しい欲しい病」が再発。ジャイロ乗りの同僚に条件を言って「何か出物が出たら頼んます」と言っておいた。

 でも、前と同じじゃあつまんない。もしも買うとして、実は次期キャノピーにはどうしても進化していてほしい2つのリクエストがあった。

 1. スピードは70km/h以上出ること。

 キャノピーはノーマルでせいぜい55km/hが普通。ハイスピードプーリーを入れたとしても65km/hがせいぜい。しかも加速が悪くなるときたもんだ。かといってボアアップでは耐久性が心許ない。リード90のエンジンと接合してしまうのが最もポピュラーらしいが、流用ビッグキャブやマフラー、ケース加工にセッティングを考えるとどれだけかかるのか・・。

 2. 2人乗りが可能なこと。

 これこれ。バイクの利点はどんな渋滞もかまわず駐車場にも困らずにイベントやお祭の会場に行けること。せっかくキャノピーは屋根と荷物入れもついて買い物には行けるんだけど、2人が乗れないんじゃあ楽しくないじゃん!。
 で、これを可能としたのがキャノピーリムジンっていう改造カテゴリである。
 

 左はモトリペアさんからお借りした写真で、僕が最初に見て衝撃を受けたキャノピーリムジン。
 右のノーマルキャノピーと比べるとわかるが、フレームを延長加工して2人乗り用のシートが取り付けられている。
 こうすることによってノーマルキャノピーでは狭くて2人乗りは絶対に無理ということが普通に出来るようになるのだ。
 でもさー、「そんな都合良く改造してあるバイクがそうそう簡単に出てくるわけないよなー」なんて思っていたら、そんなのがヤフオクに出品されていると同僚から連絡が!。

 で、→の写真がそのキャノピーリムジンである。色は変だが(汗)、どうせ完全な通勤買物用バイクなので贅沢は言わない(笑)。

 とりあえず早速最低落札価格で入札しておいたところ・・・誰もこんなバイクはいらないのか(!?)そのまま終了。奥さんに怒られながらも我が家にやってきたのだ。

 仕様:リード90のエンジン(ピストンリング、ガスケット交換)
にZXキャブ流用ビックキャブパワーフィルター仕様。
 排気ポートをやや研磨し、10グラム(ノーマルは13グラム)のウエイトローラーにして、NTBの18V-672A強化ベルトを使用。加工ハイスピードプーリー(3ミリワッシャーで、ベルトの幅を合わせてさらに食い込ませており、外径の筒を大きくしてスライド制限し、バックプレートから外れなくしている)装着。

 フレームは前210+後100=310ミリ延長加工しLアングル補強、メイワカーシステムの8インチ7Jホイルセット。アドレスV100の純正マフラー。プレスメイトのサイドスタンドをつけている。セルスタートオンリー、グリップヒーター付き。

 乗った感じはノーマルキャノピーの加速とほぼ同じくらいだが、50km/hを超えたとたん一気に最高速の75km/h前後まで加速。いやー街乗りでも車を一歩リードできるキャノピーって凄いわ。ただ、エンジンがケースの前側を切って90にしてあるのでケースの強度が超心配・・・。ここは凝る人ならアルゴン溶接でくっつけてしまうだろう。

 登録は2人乗りなので軽二輪登録となり、自賠責は3年で15470円。
 

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