スズキジムニーSJ10(最終型:4型)。 世界に誇る軽四輪駆動車「スズキ ジムニー」、ジープ プラス
タイニー(小さなジープ:ジープミニ)から付けられたネーミングである。現在の車と比較すれば貧弱さは否めない。
しかし、軽自動車なので価格及び維持費が安く、馬力こそ26馬力であるが、軽量な2サイクルエンジンのもたらすボディバランスと低速トルクにより、そのクロスカントリー性能は国内トップクラスであった。
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軽井沢シンドローム
(たがみ よしひさ)
この本は私の永遠のバイブルです。
この本が私の考え方に与えた影響は多大なものがあります。 |
それから18年、それまで街でオープンのジープを見るたびに振り返って羨望の眼でみていたものの、とても購入まではいたらなかったのだが、ある日たまたま職場でカーセンサーという中古車雑誌を見ていたときのこと
である。 |
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SJ10との出会い
なんだ?これは?私の目に飛び込んできたのはフロントウインドウを倒して、オープンにした
、ジムニーSJ10であった。「え、なになに?これ日本車?それもジープみたいだし、かっこいいじゃん。ナンバー黄色だけど軽四なの?え?ジムニー?これジムニーなのか!」
それまでジープは高いし維持はできないだろうと思っていたが、これなら軽四で安いし、なんとか買えそうな値段だと考え、早速当時親父からもらって乗っていた四駆の軽四トラックに乗って
カーセンサー片手に隣町まで見に行ったのであった。(ちなみに店頭販売価格36万円) |
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そのSJ10は緑でかなりボロだったが私は一目惚れしてしまい、乗っていった四駆の軽四トラックをそのまま下取りに出して契約してしまった。やっぱりロールバーは付いていなきゃ!とついでにアピオのロールバーも付けて納車してもらうことにした。(アピオのロールバーについては後述してます) ここでジムニーを購入したのは、MBとの相似はもとより、第二次大戦中の1942年6月27日、アメリカ陸軍が、135の会社に対して入札案内をした、当初の仕様書と酷似している点が気に入ったからなのだ。SJという名前もSUZUKI
Jeepからきているらしい。
仕様の概略
[車両重量/585kg、積載量/270kg、トレッド/1190mm、ホイールベース/2030mm、出力/40馬力以上]
そして、その結果生まれたのがMB/GPWであり、量産型として約64万台も生産されて活躍したのだが、その車両重量は1060kgと、要求数値の2倍近くになってしまっていた。
ジムニーは、そのボディサイズも酷似しており、重量さえも期待された数値に近づいている。トラック並の頑丈な梯子型フレームに、耐久性を考慮したサスペンションはリーフスプリング、フロントアクスルは前輪駆動車のものを採用し、16inchラグタイヤを履いたパートタイム4WD車である
ことと、信頼性と耐久性を重視したその基本レイアウトは、MB同様オーソドックスでありながら非常に理想的なのだ。世界的に見ても大排気量化やハイパワー、大型化が進んでいたクロカン四駆の中でジムニーは異色の存在なのである。
実際に、私の憧れのレストアされたMBを目にすると、こんなに小さいものなのかと思うほどで、MBは、その小ささ故にスタック時にも大人二人でなんとか切り抜けることが出来たため、戦時中のアメリカ兵も大勢生還出来たのだ。
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納車
なんていっているうち待ちこがれること1週間、夢にまで見た緑のSJ10は本当にボロであった。ドアの後ろのパネルは錆がひどく、ドライバでつつくと穴が数カ所開いてしまった。
ロールバーは直径5センチはあるだろうと思われる腐った穴の横の縁にかろうじてボルトでつながってはいるものの、強く引っ張れば取れてしまうのではないかと思うほど底板は腐っていた。右のサイドミラーはぐらついており、ぐっと引っ張ると腐ったフェンダーともどもボロッとはがれて取れてしまった。(写真は私のSJではない
が同じようなものだった(笑))
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仕方がないのでパテを買ってきて錆の上からではあったが無理矢理埋め込んでなんとか補修し、サイドミラーもエポキシ樹脂接着剤でどうやら固定することができた。
と、ここまでやったところで問題が出てきた。パテは白い。ボディは緑色だがあちこちに出来た
まだらの白い部分はどうすればよいのか。色をつけようにも、オートバックスへ行ったところでそんな古いジムニーの純正色スプレーなどあるはずもない。
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Military化
まだらになったSJ10を見ていてふと思いついた。「そうだ、迷彩ならうまく隠れるかもしれない!」しかしここで問題があった。
そんな参考になる図や絵みたいなものはあるのか?
軍用車のあの迷彩のパターンというのは各国の軍隊が何億という研究費をかけて開発しているものであって適当に4色を塗ればいいというものではないのだ。
いつか道で迷彩のランクルとすれ違ったことがあるが、本当に適当に塗ったとしか思えない迷彩(?)で非常にかっこ悪いものであった。
とりあえずプラモデル屋に行ってミリタリー系のプラモデルをチェックするがあまり参考になる絵はない。しかしいろいろとWEBサイトをチェックしたところ、アメリカのミリタリービークルのページにA151MATTの迷彩パターンの設計図を発見した。
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おお、これならうまくいくかもしれないと自分のSJ10の写真ににフォトショップで色つけしてイメージを完成させてみた。「よし、これで行こう!」
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迷彩パターン(色) |