SUZUKI ジムニー SJ10 日記(13)

 
マフラーエンドパイプ延長

  私はSJ10の2ストエンジンは大大大好きなのだが、実を言うとたったひとつだけ嫌いなところがある。それはあの排気ガスが車内に入ってくることである。いろいろ対策として臭いが一番少ないと言われているホンダ純正のGR2オイル(高い)を入れたり、リアゲートの隙間にはホームセンターで買ってきた隙間テープを貼ったりしているが、リアが立っている車体の形状のために、走行中は気圧の関係でどうしてもあの排気ガスは幌やリアゲートの隙間から 入ってくるのだ。

 特に夏場のエアコンの快適さもこの臭いのおかげで爽快さ半減である。ところがある日友人が車検にSJ10を出したら、そこのオヤジが、「俺も昔2ストに乗っていたんだ。こうするといいぞ」とそのへんにあったラジエターのホースをつっこんでくれたそうな。

 これが友人(実はおまわりさん)のSJ10

 そうしたら「すっげー調子いいっすよ」と写真付きでメール報告してくれたので、真似してみることにした。私のはAPIOのステンレスマフラー(排気口内径35ミリ)なのだが、4型の純正と同じで一旦リーフのシャックルの外まで曲がったあと、後方排気している。しかしラジエターホースではくねくねと ヘビのようになってしまい、やたらと格好悪い。また、エンジンをかけるとゴム製なのでブルブルと震えてますますヘビみたいである。

 しかし!友人の言ったとおり、本当に全く車内に排気ガスが入ってこない!。全然臭くないのだ。あんまり入ってこないため不思議なくらいで、バンになったかと思 ったくらいだ(笑)。
・・・と喜んでいたのもつかの間、どっかで落としてきてしまった、ちぇっ。(-.-)

 つまりマフラーの開口部が純正のようにゲート部分の真後ろに出ないよう、真横または真下向きに車体から離してエンドパイプをとりつけることにより、走行時にゲート付近の気圧が周りより上がることで気圧の低い車内に流入する排気ガスを完全にとめることができる・・。

 でもゴムのホースではいかにも格好悪いので、ステンレスor鉄製にしたい・・。

 そこで、いろいろ試してみた。そのまま10センチ後方にマフラーを延長してみたり、車体の真横に長さを変えながら出してみたり・・・。いろいろ走行してみた結果、もとの切断したエルボ型のエンドパイプも使ってこの形に決定。 

 少し車体からはみ出しているが、車検時とかクロカンのときははずせば良い。あの苦痛から少しでも逃れられるかと思うと、これは最高である。ひょっとすると家族も喜んで(?)今後乗ってくれるかもしれない・・・。(絶対なさそうだ(泣))

 

 これは初めに付けてみた真横や真後ろへの直の延長パイプ。かなり良好だったが、やっぱり曲がりがないと・・。



 試行錯誤とテストの末、もとの切断したエルボ型のエンドパイプも使ってこの長さとこの傾きが最高なことがわかった。狭い場所ではヒットしそうだが、ネジ1本でこの部分は簡単にはずせるようにしてある。

 これを見ていらっしゃるショップのみなさん!ぜひとも製品化してください (o^^o)。

 憧れのC.D.I. 「武蔵」リバイバル!

 前にWEB読者の方から「武蔵」のC.D.I.を借り て、専用のコイルをつけることで良い結果がでるかもしれないと書いていたが、幸運にもすでに入手不可でお宝となりつつあるであろう「武蔵HIG-01フルセット」を入手することができた。
 
 この武蔵は HYBRID SUPER IGNITION という名前で専用IGコイルとチョークコイルまでがセットになっている。なんたってデザインがカッコイイ!「システム」って感じがするよね。昔はとても手が出ないほど大変高価なもの だったのだ。

 さて、期待の走行インプレのリバイバルである。おお、最高!以前の頭打ちがうそのようだ。レジスタを含め、トータルでの点火装置のアップグレードの効果をまじまじとみせつけられる結果となった。専用設計のコイルって素晴らしいっす!!

 回転上昇、ツキ、トルク感、なにも言うことはない。やっぱり憧れの「武蔵」は本物だった・・・(感涙)

  WEB読者の方から も武蔵のインプレを送って頂きました。こちらです。
 すばらしすぎます!!オタク度100%(笑)



 随分豪華なシステムだなあo(^-^)o。昔はケンメリとかにこれが付いているだけで憧れの的。オーナーは鼻高々だった。

 LJ50で、なんと7000回転を超しても軽々と回ってしまう。(これがいかにトンデモナイことかはオーナーならわかるハズ(笑))多分、汎用C.D.I.としては このシステムでの出来は一番ではないかな。

 

SJ10のLJ50エンジンのフルトラ化は可能?不可能?(長期計画)


 点火装置の研究としてC.D.I.は素晴らしい効果があったのだが、たまたま取り付けてみたGESCOのC.D.I.にはフルトラアンプがついていた。せっかくだから これも使えないかなーと思い始めたのがきっかけである。
 本当はSJ30のフルトラエンジンに載せ替えてしまうのが手っ取り早いのだが、O/Hもしてしまったし、エンジン換装は勿体ないので、このフルトラ化が出来たら最高と考えた。 実際にはC.D.I.を付けることでコンタクトポイントの焼損は皆無になるためわりとメンテナンスフリーとなるわけであるが、 ヒール摩耗やギャップ・ドエル調整のフリー化などさらなる向上のためである。念のため。

 「簡単じゃん。デスビ内のセンサーを増設すればOK!ん、でも確か以前にルーメニーション製の光学式のセット(PPK)が永井電子から出ていたけど2万円くらいしたっけ。おまけにGESCOのフルトラアンプは純正のようなマグネット式のみに対応しているので、 光学式で使うためにわざわざ揃えるととんでもない金額になりそうだ。・・ SJ30のフルトラデスビ内のマグネット式センサー部だけ交換するという方法が思いつくけど、何処かにないだろうか・・。そもそも純正部品でとったらいくらくらいするのだろう?。」

(右写真はSJ30フルトラデスビ内のマグネット式センサー)


 ところが、調べてみるとディーラーでは残念ながらセンサー部単品での部品の購入は不可能、デスビ本体だけの部品の販売すら無く、キャップ、パッキン、ロータ込みのアッシでの販売だけと判明。

 P/Lで調べてみるとデスビ・アッシ品番、SJ30−3・4:#33100−80140(フルトラ式)の1987年での価格13200円となっている。現在2万程度?

 ちなみにデスビ・アッシを見てみると、

デスビ・アッシ品番、SJ10−3・4:#33100−72190(←33100−72111)
           SJ30−1  :#33100−80110
           SJ30−2  :#33100−80130(フルトラ式)
           SJ30−3・4:#33100−80140(フルトラ式)

とSJ10とSJ30の品番は全く異る。

 ついでに判明したのはデスビ内部だけ交換は不可能ということ。なぜ不可能なのか?見た感じはOKそうに見える。センサー固定のやっつけ仕事では無理なのか?どうもセンサーは問題無いようであるが他の部分を入れるスペースが無いのだ。内部がフルトラの方が容積が大きい。外径はデスビキャップが同じなので問題無いだろうが、高さが明らかに違う。

 そのまま諦めていたのだが、ある日たまたま後期SJ30−3・4のフルトラ式のディストリビュータ本体を入手するとができた。

(写真左がSJ10で、右がSJ30フルトラデスビ。)

 

 わっはっは。SJ10もSJ30も同じLJ50エンジンなんだからSJ30後期フルトラ式のディストリビュータをSJ10に差し込めばそのままいきなりフルトラじゃん!。デスビ内が交換できないなら丸ごとだぜ!o(^-^)o。

 ふふ、これでアッシも入手したし早速差し替えてみよう・・・ん?なんか違う?デスビ・アッシを見比べてよく見ると、SJ10とSJ30ではデスビの軸径と高さが違っていた。 ということは単純なポン付けは不可能なのだ!!。
 ガ━━(= ̄□ ̄=)━━ン!!

 ちなみに、SJ30ポイントとSJ30トランジスターでも軸の部分は違うが、ギヤは同じらしい。
どうもデスビ・アッシを付けるにはエンジン側の取り付けケースも一緒にSJ30前期へ交換が必要のようだ。フロントカバー(ケースアッシ・デイストリビュータカバー)をSJ30の2型用に交換するだけで何とかならないだろうか?
デスビのクランク側ドライブギアはSJ30-1型も2型も品番は同一なので、SJ30同士なら何とかなりそうなのだが…
P/Lで見てみるとSJ10は数種類あることが判明。
4型途中までと、それ以降の番号は  ギヤ,ディストリビュータ ドライブ

    12551−72000 SJ10‐137125
    12551−78000 それ以降用


 クランクシャフト自体も違い上記と同じ種類別けである。クランク辺りは、この137125の番号で多量に異なっているのだ。SJ10の最終型で137125以降なら上手くするとSJ30と同じか?幸い(?)私のSJ10は149***だったので、可能な(かもしれない)ほうに位置しているようだ。

 SJ30の品番では、

SJ30-1型のケースアッシ・デイストリビュータカバー品番
12560-79001
SJ30-2型のケースアッシ・デイストリビュータカバー品番
12560-79010
SJ30-1型、2型共通のギヤ,デイストリビユータドライブ品番
12551-78000


 となっている。SJ10の部品との互換性やいかに…。ひょっとするとSJ30のエンジンまるごとの方が早そうだが(それは置いといて(^_^;)、交換可能な感じ。

・問題は、クランクシャフト
 SJ30からはフランジ付きでラジエーターファン。SJ10はシャフトにキー溝付きでファン
・オイルポンプの取り付け 問題無いのか?
 SJ10 問題のケースは12560−79000、SJ30−1と違う。
 オイルポンプとシャフトの違いがどう出るか?

 ところが、またまた衝撃の事実が判明。デスビ・アッシはあってもエンジン側の取り付けケースは部品販売がないのだ!。

 ・・・とまたまた諦めモードのところ、なんと、当WEBからリンクさせて頂いている干柿さまからフロントカバー(ケースアッシ・デイストリビュータカバー)を提供して頂 くことができた。感謝!!。

 これで部品は揃った。でもカバー周辺アッシで交換は結構大変な作業である。エンジン外さないと出来そうにない。(クランクシール交換だけでも、 結構な作業 だし・・。)

 ケースは、エンジン下ろして、オイルポンプ外して、ファン取って(ネジ4本)センターボルト外す。(エンジンが軽く回るのでバックギヤ入れても、固定できない。)
次にプーリー外し(大変)、問題のケース(スタット2本 ボルト2本外すだけ)の順。
注意点はケースのエンジン側にベアリング、前側にオイルシール、ケースとクランク室の間のガスケット。
 ガスケットは、パーツ品番見たが、SJ10で全て同じようだ。と言う事は、カバー自体はボルトオンで付く。

 問題はオイルポンプとクランクシャフトのみ。
 クランクシャフトが違うので、その周辺部品を良く見比べないと。
 上手く行けば、デスビギヤ手前のスペーサーを交換すれば良いだけかもしれない。

 スペーサー 09180−19005 18×27×11
 これもSJ30−2では同一の品番。2型との相違も無い様だ。

 理論上可能なハズなので、この辺を抑えれば交換できると思う。
(情報提供、ヨシズ渡辺さま・干柿さま)

 ・・・
なんて悶々してたらヤフオクでこんなものを見つけてしまった。

 これはLJ50のエンジンの中古販売なのであるが、よく見てみるとシリンダーの横にオイルの供給パイプが付いている。SJ30のフルトラエンジンは改良されたためかこのオイルの供給パイプはついていないのだ。・・ということは間違いなくこれはSJ10のエンジンである。ところが、ついているデスビを見て頂きたい。ちゃんとフルトラデスビに交換されている。

 つまりこれはSJ10 のエンジンであり、点火系がフルトラ(30後期)に換装されているものなのだ。なーんだ。私だけではなく、どこにでも同じ事を考える人はいるのだ (o^^o)。もう迷うことはない。あとは力強い助っ人さえいれば・・・・。

 おまけ:点火時期とデスビの位置について調整法です。
 LJ50では、クランクプーリーの刻印を23度に合わせます。(車の前からエンジンを見て右から2番目の長い線をクランクケースのピンと合わせること) 次にローターのNDマーク側とデスビハウジングのコンデンサーに近い方のデスビキャップクランプの左側面に合わせて、デスビ固定用フランジ長穴の中央にボルト穴がくる様に位置を決めてデスビ本体をクランクケースに差し込みます。 あとはタイミングライトで点火時期調整をしておしまい。

 ・・ところが、迷ったあげく、普段完全に足として使っているSJ10で、私にそんなエンジンを降ろすなどという技術と勇気があるわけもなく、この手法によるフルトラ化は断念してしまった・・(涙)。
 

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