SJ10のLJ50エンジンのフルトラ化は可能?不可能?(長期計画)
点火装置の研究としてC.D.I.は素晴らしい効果があったのだが、たまたま取り付けてみたGESCOのC.D.I.にはフルトラアンプがついていた。せっかくだから
これも使えないかなーと思い始めたのがきっかけである。
本当はSJ30のフルトラエンジンに載せ替えてしまうのが手っ取り早いのだが、O/Hもしてしまったし、エンジン換装は勿体ないので、このフルトラ化が出来たら最高と考えた。
実際にはC.D.I.を付けることでコンタクトポイントの焼損は皆無になるためわりとメンテナンスフリーとなるわけであるが、
ヒール摩耗やギャップ・ドエル調整のフリー化などさらなる向上のためである。念のため。
「簡単じゃん。デスビ内のセンサーを増設すればOK!ん、でも確か以前にルーメニーション製の光学式のセット(PPK)が永井電子から出ていたけど2万円くらいしたっけ。おまけにGESCOのフルトラアンプは純正のようなマグネット式のみに対応しているので、
光学式で使うためにわざわざ揃えるととんでもない金額になりそうだ。・・ SJ30のフルトラデスビ内のマグネット式センサー部だけ交換するという方法が思いつくけど、何処かにないだろうか・・。そもそも純正部品でとったらいくらくらいするのだろう?。」
(右写真はSJ30フルトラデスビ内のマグネット式センサー) |
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ところが、調べてみるとディーラーでは残念ながらセンサー部単品での部品の購入は不可能、デスビ本体だけの部品の販売すら無く、キャップ、パッキン、ロータ込みのアッシでの販売だけと判明。
P/Lで調べてみるとデスビ・アッシ品番、SJ30−3・4:#33100−80140(フルトラ式)の1987年での価格13200円となっている。現在2万程度?
ちなみにデスビ・アッシを見てみると、
デスビ・アッシ品番、SJ10−3・4:#33100−72190(←33100−72111)
SJ30−1 :#33100−80110
SJ30−2 :#33100−80130(フルトラ式)
SJ30−3・4:#33100−80140(フルトラ式)
とSJ10とSJ30の品番は全く異る。
ついでに判明したのはデスビ内部だけ交換は不可能ということ。なぜ不可能なのか?見た感じはOKそうに見える。センサー固定のやっつけ仕事では無理なのか?どうもセンサーは問題無いようであるが他の部分を入れるスペースが無いのだ。内部がフルトラの方が容積が大きい。外径はデスビキャップが同じなので問題無いだろうが、高さが明らかに違う。
そのまま諦めていたのだが、ある日たまたま後期SJ30−3・4のフルトラ式のディストリビュータ本体を入手するとができた。
(写真左がSJ10で、右がSJ30フルトラデスビ。) |
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わっはっは。SJ10もSJ30も同じLJ50エンジンなんだからSJ30後期フルトラ式のディストリビュータをSJ10に差し込めばそのままいきなりフルトラじゃん!。デスビ内が交換できないなら丸ごとだぜ!o(^-^)o。
ふふ、これでアッシも入手したし早速差し替えてみよう・・・ん?なんか違う?デスビ・アッシを見比べてよく見ると、SJ10とSJ30ではデスビの軸径と高さが違っていた。
ということは単純なポン付けは不可能なのだ!!。
ガ━━(= ̄□ ̄=)━━ン!!
ちなみに、SJ30ポイントとSJ30トランジスターでも軸の部分は違うが、ギヤは同じらしい。
どうもデスビ・アッシを付けるにはエンジン側の取り付けケースも一緒にSJ30前期へ交換が必要のようだ。フロントカバー(ケースアッシ・デイストリビュータカバー)をSJ30の2型用に交換するだけで何とかならないだろうか?
デスビのクランク側ドライブギアはSJ30-1型も2型も品番は同一なので、SJ30同士なら何とかなりそうなのだが…
P/Lで見てみるとSJ10は数種類あることが判明。
4型途中までと、それ以降の番号は ギヤ,ディストリビュータ ドライブ
12551−72000 SJ10‐137125
12551−78000 それ以降用
クランクシャフト自体も違い上記と同じ種類別けである。クランク辺りは、この137125の番号で多量に異なっているのだ。SJ10の最終型で137125以降なら上手くするとSJ30と同じか?幸い(?)私のSJ10は149***だったので、可能な(かもしれない)ほうに位置しているようだ。
SJ30の品番では、
SJ30-1型のケースアッシ・デイストリビュータカバー品番
12560-79001
SJ30-2型のケースアッシ・デイストリビュータカバー品番
12560-79010
SJ30-1型、2型共通のギヤ,デイストリビユータドライブ品番
12551-78000
となっている。SJ10の部品との互換性やいかに…。ひょっとするとSJ30のエンジンまるごとの方が早そうだが(それは置いといて(^_^;)、交換可能な感じ。
・問題は、クランクシャフト
SJ30からはフランジ付きでラジエーターファン。SJ10はシャフトにキー溝付きでファン
・オイルポンプの取り付け 問題無いのか?
SJ10 問題のケースは12560−79000、SJ30−1と違う。
オイルポンプとシャフトの違いがどう出るか?
ところが、またまた衝撃の事実が判明。デスビ・アッシはあってもエンジン側の取り付けケースは部品販売がないのだ!。
・・・とまたまた諦めモードのところ、なんと、当WEBからリンクさせて頂いている干柿さまからフロントカバー(ケースアッシ・デイストリビュータカバー)を提供して頂
くことができた。感謝!!。
これで部品は揃った。でもカバー周辺アッシで交換は結構大変な作業である。エンジン外さないと出来そうにない。(クランクシール交換だけでも、
結構な作業 だし・・。) |
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ケースは、エンジン下ろして、オイルポンプ外して、ファン取って(ネジ4本)センターボルト外す。(エンジンが軽く回るのでバックギヤ入れても、固定できない。)
次にプーリー外し(大変)、問題のケース(スタット2本 ボルト2本外すだけ)の順。
注意点はケースのエンジン側にベアリング、前側にオイルシール、ケースとクランク室の間のガスケット。
ガスケットは、パーツ品番見たが、SJ10で全て同じようだ。と言う事は、カバー自体はボルトオンで付く。
問題はオイルポンプとクランクシャフトのみ。
クランクシャフトが違うので、その周辺部品を良く見比べないと。
上手く行けば、デスビギヤ手前のスペーサーを交換すれば良いだけかもしれない。
スペーサー 09180−19005 18×27×11
これもSJ30−2では同一の品番。2型との相違も無い様だ。
理論上可能なハズなので、この辺を抑えれば交換できると思う。
(情報提供、ヨシズ渡辺さま・干柿さま)
・・・なんて悶々してたらヤフオクでこんなものを見つけてしまった。
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これはLJ50のエンジンの中古販売なのであるが、よく見てみるとシリンダーの横にオイルの供給パイプが付いている。SJ30のフルトラエンジンは改良されたためかこのオイルの供給パイプはついていないのだ。・・ということは間違いなくこれはSJ10のエンジンである。ところが、ついているデスビを見て頂きたい。ちゃんとフルトラデスビに交換されている。
つまりこれはSJ10
のエンジンであり、点火系がフルトラ(30後期)に換装されているものなのだ。なーんだ。私だけではなく、どこにでも同じ事を考える人はいるのだ
(o^^o)。もう迷うことはない。あとは力強い助っ人さえいれば・・・・。 |
おまけ:点火時期とデスビの位置について調整法です。
LJ50では、クランクプーリーの刻印を23度に合わせます。(車の前からエンジンを見て右から2番目の長い線をクランクケースのピンと合わせること) 次にローターのNDマーク側とデスビハウジングのコンデンサーに近い方のデスビキャップクランプの左側面に合わせて、デスビ固定用フランジ長穴の中央にボルト穴がくる様に位置を決めてデスビ本体をクランクケースに差し込みます。
あとはタイミングライトで点火時期調整をしておしまい。
・・ところが、迷ったあげく、普段完全に足として使っているSJ10で、私にそんなエンジンを降ろすなどという技術と勇気があるわけもなく、この手法によるフルトラ化は断念してしまった・・(涙)。
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