k-ai( ケーアイ;軽キャンピングカー)で行こう!  (17)

 

k-ai  ポータブルエアコン「Zero Breeze MarkU」到着とインプレ

 

 

 小型車中泊用エアコンで理想に近いポータブルエアコンのクラウドファンディングに投資して1年。やっと「Zero Breeze MarkU」が来ました!(2020/07/21)。

記事:k-ai  ポータブルエアコン「Zero Breeze MarkU」を購入(クラウドファンディング)

 早速軽キャンの車内に載せてみます。

想定どおり、K-aiの窓にエアコン後部を突っ込みます。大きさはピッタリですね! これは海外通販で購入した普通はできない場所の凸凹を複写できる工具。 段ボールで型を取ったものを治具として使います。
ニトリのお風呂マットが堅さとか大きさ、お値段(1000円以内)とか最適でした。 見た目はこんな感じ。マットの無地がなかったので仕方なく使ったのですが、まあ、これはこれで(笑)。 ドレンホースがなくともこれなら排水は問題ないです。
電源をオンにして10分。送風口で温度14度台です。涼しい!! 風速も最低設定で充分で、スリープモード(最低パワーでの運転)でも軽四車内ならば問題なさそうです。 車載後の車内の見た目です。まあまあ上手く収まっていますね。

 設置方法は「Zero Breeze MarkU」を普段電子レンジを置いている所に置いて付属のインバーターからのAC-DCアダプターをつなぎ、ウレタン製の自作隙間埋めパッドを窓にはめ込むだけです。
 エアコンは10分も稼働させると車内は充分に冷えてきてくれました(テスト時外気温30度)。気になる作動音ですが、寒冷時に使うFFヒーターより若干大きい程度だけなので気にせず就寝できそうです。

 冷えるパワーも充分ですし、設置の簡単さと移動の容易さも相まって最高の一品と言えそうです。
 あとは計算どおりにディープサイクルバッテリー2個で冷蔵庫とともに翌朝まで保つかどうか・・?ですが、消費電力が210Wしかないのでサブバッテリー1個でもなんとかなりそう!です・・・・と言ってたものの、実際にはそこまで持ちませんでしたからね汗。

 まあ、電源については実は24Vという時点でかなり気になっていたわけですので、その点を改良することにします。
 


k-ai  ポータブルエアコン用に24V DC-DCコンバーター購入(DB-2420)

 考えてみるとエアコン自体の消費電力は決まっているものの、それ以前にそこまでに供給する段階での変換効率が極端に悪いというわけですね。

「Zero Breeze MarkU」24V動作ですが、 本体には元々AC100V〜240V対応のかなり大型のAC-DC電源アダプターが付属しています(重量も1.06kg)。

 こういった高出力のAC-DC電源アダプターの場合、変換効率は最大で88%程度といわれています(データシートが発表されていないので予測値。最低値だと82%くらい)。
 現在k-aiに搭載している12V→100VへのDC-ACインバーターの変換効率が87%なので、12V>100Vで87%→100V>24Vで88%だとしても結局は76%(最悪だと70%)までのダウンといえますね。

 この2度の電圧調整の段階で電気を無駄にしてしまうわけですから、この際車載バッテリー電圧12Vを24Vへ1度だけ変換することにしました。
 購入したのはDB-2420というステップアップDC-DCコンバーターで、12V→24V MAX20A、定格15Aで変換効率が85%というもの(重量は2kg)です。 待機電流は250mA以下。
 これで持続運転時間も今までの少なくとも1割以上のアップが見込めることになります。
 エンジンをかけたくない夜間の電気ってかなり貴重なので、こういったプチ改良も大切ですね。

 
コンバーターの端子とバッテリ端子に合わせて14sqのケーブル50cmを特注で製作してもらいました(ヤフオク)。
モノタロウで7mm径4芯2mコードとマイク4Pプラグも購入します(エアコンの電源がなぜかマイク用ソケット)。
ベンチ下に設置しているインバーターの上にコンバータを置くため、スペーサーを木材で製作、色も塗ります。 左のスペーサーをACインバーターの上に置き、その上に今回のDCコンバーターを置きました。ケーブルで固定されていますので特にネジ止め等はしていませんがベンチ下のスペースは目一杯です汗。

 今使っている12V→100VへのDC-ACインバーターの待機電流が1,400mAもあるため、DB-2420の250mAはありがたいです(ちなみにエアコン付属の純正AC-DCコンバーターの待機電流は500mA)。

 できることなら就寝時くらいは待機電流の大きな機器はオフにしておきたいですしね。

  2023/09 夜でも30度を超える気温の中、「Zero Breeze MarkU」車中泊で使ってみたところ、夜中ずっと付けっぱなし(22時から翌朝7時まで)でも、朝にはバッテリー残量は66%も残っていました。これなら全然イケますね。 車のエアコンを付けると振動で「無理!」ってなっていたわけですが、このポータブルエアコンだとめちゃ快適に涼しく過ごせて熟睡できました

 今年の夏は超異常な暑さだったわけですが、もう夏に軽キャンであってもポータブルエアコンは必須といえそうですね。

 


k-ai  24V DC-DC降圧コンバータで 19Vのノートパソコンを動作させる

 ところで、せっかくDC-DCコンバーターを購入したのですからこれをもっと有効に使いたいですね!
実は車中泊旅で常に一番よく使う電子機器はノートパソコンなのです(お仕事とかブログ更新とか)。しかも2人だとノートPCは常に2台稼働します。

さて、この電源はどうしているかというと普通にPC付属の電源アダプターを使うので、車載バッテリーから一旦昇圧したACインバーター出力の100Vを各ノートPCの電圧(2台の定格電圧はそれぞれ19.5Vと19.0V)に落としています。

実際、ノートPC自体はさほど電気を喰わないのですけど、ACインバーターの待機電力1400mAとさらに2台接続しているPC用電源アダプターの変換時の損失が先の記事のエアコン同様に問題です。

と、いうことで今回購入したのがこの「300W 20A 定電流ステップダウンDCコンバータ」というモジュールで、変換効率は96%です。価格も1000円以下。これを今回エアコンのために購入したDC-DCコンバーター24Vの余っている2つ目の端子から取り出して(出力電圧は19.2Vに固定)使えば、待機電流の大きなACインバーターの電源を入れておく必要さえもなくなります(すでにそれを使うのは電子レンジくらい?)。

Aideepen DC-DC降圧コンバータモジュール300W 20A- Amazon.co.jp


モジュールには電流電圧を監視できるようにデジタルメーターも取り付けます。

パネル取付け型DCデジタル電圧計電流計 赤青 100V 10A- Amazon.co.jp

 
元のノートPCの電源アダプターは家と車内の両方で途中で配線を差し替えて使えるように、「DC中継ジャック EIAJ2【MJ096N】」と「DCプラグ EIAJ2【MP202】」を購入、ケーブルを切断加工してコネクタ接続形式にしました。 Aideepen DC-DC降圧コンバータモジュール300W 20A

パネル取付け型DCデジタル電圧計電流計
早速ノートPC2台を接続、19.2Vで固定しました。電流値は双方で2Aも供給できれば十分のようです。

 たぶん、トータルでみれば電気効率はかなり改善しているはず。

 


k-ai  軽キャンピングカーに自動排泄物ラップ式の「ラップポン」トイレ設置

 

 

 軽キャンピングカーであってもトイレは必要!ってことでいろいろと試してきたわけですが、やはり事後の処理が一番面倒ですし、もよおしてきたときにすぐに使えないとそもそも意味がない(いろいろと準備が必要とか無理!)となり、トイレ設備を考え直すことにしました。

 さて、ポータブルトイレで一番参考になるのが「介護をしている人はどうしているのか」です。排泄については四六時中の対応が必要ですから、利用者とお世話をする人ともにどんな設備が便利なのかということですね。

 で、そういう方々に聞いて「これだ!」と決めた一品が日本セイフティー株式会社の「ラップポン」っていう商品。これ、災害時用から家庭用(介護が主)のものまでラインナップがあります。
https://www.nihonsafety.com/by-category/wrappon/

 ラップポン」は自動ラップ式ユニットで排泄物を自動で袋に包んで密封してくれます。水を使わず、ポータブルトイレに付き物のバケツ洗浄も必要なく、臭いも全く残らない。置くだけですぐ使えるというポータブルトイレの手軽さに加えて、溜まっていく排泄物の処理が不要。ラップの費用は1回50円程度

 ということで早速ラップポン・ブリオという機種を 入手。

 到着した商品を見ると、家具調のもので大きく重いです。そのままではとても軽キャンk-aiには載らないので、搭載できるようにとバラして ラップ式ユニットを取り出し、軽量な2×4木材で超コンパクトに作り直します。便座の蓋となる座面が折りたたみ式のクッションになっているので、これも軽キャンの座席として利用できるようにもします(夜は枕としても使え そう)。
 
「ラップポン」通常の全景、さすがにデカい・・ ラップ式ユニットを取り外します。 最小サイズとなるように木枠を製作。塗装もします(ちょっと赤すぎた・・)
背もたれ兼座面は倒れすぎないようにストッパー付きの金具を自作します。 これが車載状態(テスト中のもの)。なんとかギリギリ収まりました。 使用するときはこんな感じで跳ね上げ式の座面シート(背もたれ兼用)を開ければOKです。

 その後、ベッド展開時にはその台として使えるように、脚を折りたたみ式に改良します。

回転式の脚にするため、ボルト穴を加工します。 2人用としてのベッド展開時には、このように脚を畳むことでベッドマットの高さに合います。でも普段も畳んだままのほうが高さ的にベストっぽい。 脚を延ばせばすぐにトイレとして使える高さになります。 可動部にはナイロンのスペーサーを入れました。

 電源はACアダプタから13.6V/6.7A出力のものが使われていましたが、「これって車載バッテリで充分じゃん」と、車内に増設した電源用シガーソケットから直接12Vを供給しました(バッテリ電圧が低めの時はエンジンかける)。

 使うときはゲル状に固める薬剤か猫砂(ラップポン専用商品もあり)を入れて用を足してボタンを押すだけ 。完璧です。携帯用 おしり ウォッシュ

脚を畳むと、2人用としてのベッド展開時にベッドの台となる高さになります。 その状態でベッドマットを開けるとこんな感じ。 ベッドマットを開けて、ラップポンの脚を延ばすことですぐ使えます。

 ↑これは道の駅等で直近にトイレがある時用で、車載トイレはなるべく使わない場合(だから夜にいちいちベッドマット開ける必要がない)を想定しています。
 なお、外のトイレが使えない、または降雨時など面倒な時用にはすぐに使えるよう、ベッド足元でセットする方法も考えました↓。

トイレ前脚が入り口側に少しはみ出るので、脚台を両面テープで接着。 ベッド足元にはこうすることで、サイズぴったりで置けました。 ここに置いたときはこんな使い方をします。その後、もっと軽量にとファルカタ集成材で同じ形で製作し直しました。完成形全重量9.5kgです。

いや、もはや快適すぎて、観光地の公衆トイレでさえ少しでも混んでいると行く気がしませんw



 これってキャンピングカーには普通にもっと採用してもいいのではないですかね・・って調べてみたら、すでにキャンピングカーに搭載しているモデルもあるようですが、そこで紹介されているラップポン(WT4)は16万円もするうえに、ランニングコストものようです(ラップ式カセットが介護用と別仕様)。

 重量も今回製作したものより重く(12kg)、軽キャンにはちょっとサイズ的にも大きいので上で紹介したようなラップポン・ブリオの自作改造がよさそうですね(とくにランニングコストが2倍の100円/回はちょっと・・)。

最終形態。手持ち運び用グリップ等装備、色も調合して車内家具色に合わせました。

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