MILITARY JIMNY MANIA!! (10)

 
 エンジン換装(その1:降ろし編)

 あったかくなってきたのでやっとエンジンの載せ替えを始めることにしました。JA11はH2からH7まで製造されましたが、最初55psだったF6Aは最終型では64psになり、まさに16%も馬力が上がったわけで完全に熟成されたと言えるんでしょうね。これを同じボディに載せた場合、どれだけ体感が違うのか楽しみです('-'*)。

 まずはこの前引き取ってきた部品取り車のH7式JA11(5型)からエンジンを降ろすことにします。 私はSJ10で1度だけエンジンを降ろしたことがあるという経験だけで、あとのことは何も考えずにやってます(汗)。H2のJA11(1型)とは配線も違うので結局ハーネスごと全部移設しないといけません。 よく見ると微妙に部品自体やラジエター等の配置も違うみたいだし、果たしてちゃんと動くようになるか心配ですが、ここはあまり深く考えないことにします(笑)。

 基本的に全く他人のアドバイスも受けずに素人の自分一人だけでやってますので、ひょっとするとハズしてしたりすることもあるかもしれませんヾ(≧▽≦)ノギャハハ。工具は車載工具とソケットレンチ程度です。先にミッションを降ろしているのでエンジンとの切り離しの部分はそちらを見ていただくとして割愛します。

 まずはH7部品取り車(5型)からインパネ部分をどんどん外していきます。パネル分解は結構難儀します。オーディオやエアコンの配線やパネルとか・・。こ の写真はコンソールを全て外した後のハンドル部分。コネクタ1個1個に油性ペンで印をつけて外していきます。 一応コネクターは適当に外しても間違えようがない形状になってます。  エンジンルームの配線も外します。エアクリーナーを外し、インタークーラーも移設に邪魔なので取っちゃいました。面倒なのは車体下からテールランプまで伸びている配線で、シャーシと車体の間を通っているのですが隙間が狭くて配線を抜くことも出来ず、カプラを分解したりとここまでで丸1日使ってしまいました。  ラジエターの水を抜いたらいよいよエンジンの補器類を外していきます。まずラジエターのファンとウオーターポンプを留めているボルト4本を外します。ファンを取らないとラジエターフードが外れません。あとはラジエターホースも 上下抜きます。なかなか取れないのでCRCぶち込みまくりです。
 ラジエターは4本のボルトだけで外れます。あとはエンジンにつながっているホースとかを適当に外していきます。正直言って全然難しくありません。 念のため忘れそうなところはデジカメで写真を撮っておくといいかも。ここでは見えませんが他にもクラッチケーブルも アジャスター部がエンジン下側に留まっているので忘れずに外さないといけません。  燃料パイプを外します。事前に給油キャップを開けて内圧を逃がしておかないといけません。  燃料のリターン側も忘れずに。ここはボルト2本で留まってます。
  本来、エアコン配管は触らずにエンジンは降ろすことができます。その場合はファンベルトを緩めてコンプレッサーを外してエンジン下側によけておけば大丈夫。しかし今回は代替フロンのエアコン 共々交換するので、コンプレッサーはつけたままエンジンを外すことにします。 なので、エバポレータに行くパイプをバルクヘッドのところで外します。当然、ガスは抜けます。  写真右側が車体下になります。パワステ配管を切り離します。 パワステオイルが漏れてきます。次にエキゾーストパイプからマフラーを外します。んが!熱で固着してどうしても1本取れません(泣)。CRC浸けで1晩置いてハンマーでボルト頭を横から叩きまくってやっと外れました。 あとはたった2箇所のエンジンマウントのボルトを緩めればこれでH7部品取り車(5型)からエンジン切り離し準備完了です。
 ついでにタイミングベルトのカバーを取ってみたら随分へたっているようだったのでタイミングベルトとテンショナーも交換することにしました。  パソコンのことを聞きににきた友人に持ち上げるのを手伝ってもらいます(笑)。んが!コンプレッサーとかパワステポンプとかオルタネータとか付いているせいか、多分80kgくらい はありそうです。とても2人で簡単には持ち上げれそうにありません。仕切り直しです(泣)。  多少エンジンが動いた状態なので、ついでに他の部品も外します。まずはパワステから外します。造りも単純です。特に注意点はありません。
 
 H7部品取り車(5型)から外したパワステと室内側から外したエアコンのエバポレータ。  エアコンのコンデンサ(左)とラジエターもコアの部分をブラシで洗浄します。ラジエターはフードを外して、前に作製した電動ファンをつけることにします。  アクセルワイヤーも交換します。タイコの部分がH2年式とH7年式では違うので、アクセルペダルも一緒に交換しないといけません。ついでにワイヤーインジェクターを使ってワイヤーを洗浄、注油します。 これバイク屋さんで買いましたが便利です。
 やっと部品がきました。タイミングベルト、テンショナーとそのスプリング、ついでにエキマニとガスケットも交換することにします。こちらもJA12で経験したので簡単です。  いよいよミリタリージムニーJA11(1型)のほうをバラしにかかります。エンジンを換装する前に配線だけは先に交換することにします。配線がめちゃくちゃ面倒でわけワカメです。途中でだんだん投げヤリになってきます。 発狂しそうです。いけません。修行が足りませんね(汗)。  2台のメインハーネスを比べてみます。全然違います。年式によってこんなに違うとは!特にエアコンとヒューズボックス周りが違います。
 配線が違うので、当然メインスイッチ周りも違ってきます。と、いうことは!ステー形状や取り付けも違えば当然ステアリングシャフトも違うのです(泣)。 仕方なく全交換です。  せっかくステアリングシャフトも交換したことだし、そのままじゃ芸がないのでこういうスペーサを入れてハンドルをチルトダウンさせ てみました。  当然スピードメータアッシも違いますのでパネルを外して分解です。あとは交換した配線を元の位置に戻していきます。
 取り外した左が5型コンピュータ。1型から5型まではなんと8種類ものコンピュータがあるみたいです。パワーの差かな。サブコンほしくなってきました。  ミリタリージムニーJA11(1型)からミッションを降ろしました。もうお役ご免です。なんか、この前外した 交換予定の5型のミッションよりずっと綺麗です(汗)。  ハーネスの移動も終了です。これから載せる5型エンジンのタイミングベルトとエキマニも交換終了し、赤ヘッドだけ は交換しました。ヘッドは3型以降はシルバーになっているのでこれはなんとなくコダワリです(笑)。

   

 ミリタリージムニーJA11(1型)から旧エンジンを降ろすことにします。とりあえず降ろすのはひとりで出来ました。チェーンブロックを使って持ち上げ、バンパーとエンジンの間に身体をはさめながら降ろします。 降ろしたとたん、雨が降ってきました。やばいです。一人ではエンジン持ち上げれません(泣)。ふと思いつき、下の段ボールごと路面を滑らせて軒下まで移動させました。なんとかセーフ。

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