SUZUKI ジムニー SJ10 日記(22)

 
 JA11のリーフを組んでみたら

 だけど、SJ10ってホントに足硬いよね。200kmほどドライブしようものならかなり疲れてしまう。ブッシュを交換したらちょっとは滑らかになったというものの、やっぱり硬いものは硬い。社外リーフにしよっかな〜とか考えて、いろいろWEBをみていたらこんなページを発見した。

 SJ10を安価に乗り心地良く、楽しめる足回りのご紹介
http://www.wht.mmtr.or.jp/~t-craft/mente juku.htm

 Tクラフトさんという愛知県のショップである。要約すると、JA11とかのリーフをうまく組み替えて使うことによってノーマルに比べて乗り心地も良くなり、なにより遊べる足回りになるとのこと(多分遊ばないけど(汗))

 MLとかで「JA11のリーフってSJ10にそのままつくのかなあ」と聞いてみたところ、「そのままじゃ後ろ下がりになるって話だよ」って事だったのだ。実際、JA11のリア左はリア右に比べて曲がりが弱く低い。でもリア の右2台分を使用するこの方法なら、下がらずに良いかもしれないと期待。

 早速オークションをチェックしてみたら、おお、結構出品されているし、何よりも安価ってのがいいね(^^。チェック数日間で無事2セット入手することが出来た。送料も1セット1300円ほどでOKだし、リーフにしてはなかなかお買い得 かも(新品は高いしね)。シャックルも含めて2つで2万円弱で入手。

   

 さて、ブッシュも新しくして(この前SJ10純正全部換えたのに(泣))、組み替えてみる。
 フロントリーフ左右はそのままSJ10のフロントに使用して、リアは曲がりの強い右側リーフのみを2本使用。このヘルパーを外し(写真左)、別のフロントから外した三番リーフを移植して(写真右)車体へ。これでノーマルより 3センチ〜4センチ車高が上がるとのこと。


 硬かったのでインパクトでやったら楽勝〜♪なんて言ってたら締めるときに1本ねじ切ってしまった。何事もほどほどが大事ね(汗)。 
 
上から、フロントリーフ、組み替えしたリア右、そしてノーマル左。


JA11の右リアと左リアを比べてみると、右リア(写真奥)が3センチほど曲がりが強い。

 
 リーフを交換するには、まずジャッキを2つかけてから、リーフを止めているU字ボルトのネジを緩めて、あとはリーフ側を下げつつ反対側を持ち上げるとU字ボルトが抜ける。あとはピボット側とシャックル側のボルトを緩めてリーフを外し、交換して反対のことをすればOK。
 とは言っても、U字ボルトがうまくプレートにはまらなかったり、グリスを塗ったりするので結構大変。素人作業で丸1日間を要した。
 

フロント側はこんな感じで同じように作業(左下写真)。反りがほとんど無いのでリーフ側のジャッキはいらない。右下写真は交換後。今までのSJ10の逆ぞりリーフが完全にまっすぐになっている。
 

 リアリーフの比較。手前がSJ10ノーマル。後ろがJA11改リーフ。JA11が3センチほど曲がりが強い。


 ヘルパーを使わないので、U字ボルトの溝が足りない。ネジ溝を切るためにダイスを買いに行ったが売り切れ。仕方がないのでワッシャー3ミリを2枚重ねて対応。
 完成!見た目はほとんど変わらない。リーフ自体は並べて3センチほど高くても、車に付けた場合はシャックルを換えない限り車高はあまり上がらないようだ(定説ですね)。右のとおり、実測で1センチの違いしかない。
 
SJ10ノーマルリーフ(改造前) JA11改リーフ(改造後)


 さて、街中を走行してみる。乗り心地は明らかに良くなった(所詮リーフだけどね)。まあ、期待したほどではないにしろ、長距離は随分楽になるかな。
 この手法なら巷の噂で聞いた「後ろ下がり現象」はない。これでついにSJ10ながら、乗り心地はJA11!になった ハズ(と思う(^^;ホントカナ)

 本来リーフの交換は構造変更が必要な場所である。この後車検をとったが、そのままで継続車検はOKであった。車検前に近くのディーラーに相談したところ、「これならわざわざ言わない限り通るよ」と言われ、厳密にいえば公認を取得する必要もあるのかもしれないのだが、純正パーツを使用しており、強度が充分なことが明かなので車検も問題ないようだ。でも責任は取れません(汗)。

SJ10ノーマルは前後ともフェンダー外側との隙間は10.5センチ
JA11改リーフは前後ともフェンダー外側との隙間は11.5センチ
 DELICA(三田無線)シンクロスパーク Mk.X
 

  シンクロスパーク、マークVは普通のC.D.I.に独自のトランジスタイグナイター、シンクロパルス(特許)という技術を盛り込んだ、おそらくC.D.I.研究なら日本では最も経験があると思われる市販C.D.I.の最強モデルである。

 2系統の点火方式の併合で通常の方式(インダクティヴ点火)の約5倍のエネルギー(250ミリジュール)に達する。放電時間も一般的なC.D.I.から見ると2倍以上である。現在も販売されているが、非常に高いのだ。買うと5万円もする(泣)。かといって中古で出回ることはまずない(見たこともないし・・)。回路的にもマニア受けのする最も長たるC.D.I.だと言えよう。今までに付けたC.D.I.の経歴のページ「いつかは試してみたいなあ」とか書いていたら、 またしてもお貸ししましょうか?という方が現れて、当然お借りしてしまった(笑)("131_111"さんありがとうございます!!)

DELICA(三田無線)のシンクロスパーク(詳細)←右クリックでファイルに保存を選択 (詳細2)←右クリックでファイルに保存を選択 (詳細3)←右クリックでファイルに保存を選択 

 ←WEB読者からの”これで本当に最後にしたい”借り物C.D.I.である(爆)。点火ヲタクもこれで卒業できる・・かもしれない・・(^^;ホントカナ。

 三田無線のC.D.I.の凄いところは回路図を含めてすべて公開して、動作原理をはじめとする非常にマニア受けする専門的な内容の説明書が付属していることである。特許技術でもあることだし、本来なら他車のC.D.I.のようにシリコンで固めてブラックボックス化してもよさそうなものだが、トランスを含めてよほど自社製品に自信があるのだろう。

 自作C.D.I.ではこの回路図と動作原理の解説がどれだけ役にたったことか。この技術解説書の御陰で今の私があるようなものである(ちょっと大袈裟かな)。

 期待の動作であるが、この製品の”ウリ”である十分な点火時間の確保が「サスガ!」である。「低速での点火がこんなに安定しているのか」という驚きとでも言おうか。体感的にはジェスコC.D.I.にパワーエキスパンダーを組み込んだ感じに似ている。暖機後の排気音が違う。点火コンデンサ容量も3.3μFという数値だ。今実験中のは6.7μFだけどね ( ̄^ ̄)

 しかし、いつものテストコースを数回走行比較してみたが、加速、最高速は市販MSD6Aのそれに僅かに勝てなかった。なんというか、LJ50エンジンでは回転途中でインバータが追従できないのかどうかわからないが、一旦もたつくところがあるようなのだ(ようなのだ、というのは体感でわからないものの、単にタイム差である)。

 コストパフォーマンスに優れたMSDと少数生産のDELICAを比べるのは酷だが、構造的には大変興味あるマニアックな内容であるものの、ユーザーにしてみれば値段が高いと思われるかもしれない。個人的には一番持っていたいC.D.I.なんだけれど・・・。臨時収入があれば絶対買うことにしよう(笑)。

 

消火器積載

 点火システムとかいろいろ改造するのはいいのだが、なにせ素人作業なので「本当にこれでいいのだろうか」という不安はいつもつきまとう。とりあえず今のところ問題はな さそうだが、もしものために消火器を積載することにした。

 ところで、今まで何かと改造してきたけれど、一番「出来たらいいなあ♥」と常々思っていたのが溶接作業である。ホームセンターで”家庭用溶接機9800円溶接棒100本付き!”という ものが売られていたので早速購入してきた。

 初めは電灯線100Vに継いでやっていたが、全然パワーがない!。やっぱり100Vの電圧では無理っぽいので、家のエアコンのコンセントから200Vを取り出し、そちらでやってみたらまあまあ使えるようになった。

 その辺のCチャン材とかを適当に溶接して遊んでいたら、最初はおっかなびっくりでやっていたものの50本くらい溶接棒を使ったところでなんとかモノになってきたみたい。

 ヨッシャ!しかし、何事もやってみるもんだねぇ。これでこれからの改造にもちょっとは小細工がきくかも( ̄ー+ ̄)v。



 

 廃材置き場から適当な材料を探してきて、U字ボルトでロールバーに固定できるようにサポート金具を作った。よく見るとかなり汚い溶接だけど、グラインダーで削って塗装してしまえば充分観賞に耐える(笑)。  切った貼ったで丸一日かかってしまったが、結構満足な仕上がり。この消火器が役に立たないことを祈る(汗)。

 


今までの費用って・・・

 ところで、今までこのSJ10にいくらかかったんだろう?おおまかに表を作って計算してみた。もちろん、車検やオイル交換、冷却水などの整備費用は含めていない。結果はこちら

 ・・・・・・。私ってかなり馬鹿ね・・・・・。

 しかし、スズキは昔のパーツはどんどん値上がりしているようだ。トヨタや日産は当時の価格のままなのに・・・。

 さらにそろそろSJ10のパーツは出なくなってきたみたい。とくに外装部品は欠品のようだ。SJ10を維持していくには2・3台部品取りで用意しておかないと今後きついかも。
 

 Present企画(SJ10ペーパークラフト) です。SJ30とJA11もあります。 番外編JA12W改
 これまたちょっと方向の違う改造。趣味が高じて我が家にまたまた増えてしまったジムニー君(^_^;)
 いきなりSJ10売却。
 
 ある日知人から手紙(郵便)が届いた。その手紙には数枚のジムニーの写真が・・・。

  こっ・・これは!!

 そこには全く自分の趣味そのものに改造されたミリタリールックのJA11(H2年式)の写真があった。 何でも知人が自分で乗るために2年がかりで作って乗っていたのだが、新しい構想ができたので手放すとのこと。んがー! 欲しいよ〜!!でも先立つものはないし・・(泣)。
 そうだ嫁さんのJA12を売ってしまおう・・。

 「あのー、車が欲しいんだけど♥。」
 「え?何?あのポンコツのSJ10売るの?(注:私は決してSJ10はポンコツではないと思っているが、彼女にしてみれば25年も前の車はポンコツらしい)。」
 「いや、売るのは君のJA12のほうで、私はこの車を買おうと思っているんだけど・・君はその後とりあえずこれに乗ってもらって・・・(と写真を差し出す)。」
 「(▼▼)何コレ!これに私が乗るっていうの?!いい加減にしてよ(バキッ)!!!。

 ・・やっぱりダメみたいだ(泣)。でも我が家にこれ以上車を置く場所もポンと購入できるお金もなく、その車を購入するにはSJ10を売却するしか方法はない・・。苦渋の選択でオークションに出品。
 ここで私は賭けをすることに決めた。この値段で売れなかったら現在の浮気心はやめてSJ10に乗り続けようと・・。

 ところが、一か八かの賭けの結果、幸か不幸か私のSJ10はついにお嫁に行くことになってしまったのだ。

 

 嬉しいやら悲しいやら・・うーん複雑・・。

 数年前、広島のオーナーから購入したSJ10はより乗りやすく、より快適に、より新車に近く進化した。思えば車のことをほとんど知らなかった私にメンテナンスの方法と車いじりの楽しさを教えてくれたのはこのSJ10であった。周りの人達は私がSJ10を売ってしまったと聞いて大変驚いた。休みの日はずっとこの車をいじっているので どれほど大事にしていたかを知っていたからである。

 さて、新しいオーナーは熊本の方。末永く乗ってくれることを願います。

これは陸送時の写真
 
 ところで、SJ10のいなくなった駐車場で呆けている間もなく、我が家にまたもや決して新しくない車(爆)がやってきた。その平成2年式の赤ヘッドF6Aを載せたJA11はこれまたメンテナンス不足の古い車で、やること沢山ありすぎのやつだったのだ。
 
 再び永遠なる新しい修理日記のはじまりである・・・・・(泣)。
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 さよなら、そしてありがとうSJ10(ノ_・、)  ・・・・。

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