MILITARY JIMNY MANIA!! (24)

 
  ジムニーに自作スノープラウ(除雪機)!

 

 いやあ、参りました。この雪です。
 気象庁は「今年は暖冬です」なんて最近まで言っていたのに、「やっぱり20年に1度の寒い冬です」なんて言い直すくらいですから凄いのでしょう。

 私の住んでいるところは普段はそんなに降雪はないのですが、さすがにこれだけ雪が降ると困ってしまいます。
 一番困ったのはスノーチェーン。7.00-16なんてサイズはトラック用なので○ートバクスとかで安売りするわけもなく、結局17800円も出して買ってしまいました(泣)。
 とはいえ、さすがジムニー。写真の程度の道路であればダンロップのマッドアンドスノーと4駆だけでチェーンなしでも普通に走ってくれます。アイスバーンにならない限りまだチェーンなしでも結構行けそう。雪にも強いぜ。ジムニー!(=´ー`)ノ_

 ついにミリタリーから実用車へ・・。

 ところで、ジムニーは元気に走ってくれますが、この雪ではもっと大きくイヤ〜な問題があります。
 それは家の周りとか勤め先の駐車場の除雪なんです。それもスコップで毎日毎日・・・・(T_T)。

 で!思いつきました。「雪にも強いジムニーで除雪すればいいじゃん!」

 除雪機といえばスノープラウです。ドラム缶などの廃材を利用して作製し、職場でも使えれば一石二鳥ってことで同僚と相談しながら試行錯誤でやってみることにします。
 ちょうど同僚が「焼却炉に使おうと思ってドラム缶を入手したら、いきなり条例で焼却炉使用が禁止となって計画自体頓座してしまった。」というのでその廃棄ドラム缶を譲っていただきました。
 

 まずはボール紙を使って大体の構想を練ります。車輪が必要だろうし。ぶつぶつ・・。  これは新兵器のダイワ鉄工用防塵カッターです。丸ノコで木材を切るようにH鋼でも切断できてしまうスグレモノ。すばらしい!  L鋼で骨組みを作ります。位置はこんなもんかなぁ・・。
 あとは溶接してくっつけてもらいます。  ジムニーのシャーシにはバンパーの後ろに丁度建築足場用の鋼管と同サイズのメンバーが通っているので、そこを利用してスノープラウを足場用クランプで留める構造にします。取り外しカンタン。  位置決めをしてから側のステーを溶接していきます。しまった。もう少し車体側のステーを下部につければどんなジムニーにでもバンパー取らずに付けられたのに!
 はみ出したところはエンジンカッターを使って切断していきます。  道路面とのリップ部分には平鋼板で補強を入れます。  早速残っていた雪をかいてみます。
 おーっほっほっほ。楽勝でんがな♪旦那!
 いやあ、うまく行きました。正直言いますとこの後ドラム缶自体にあまり強度がないために変形してしまいましたので、上縁と横縁の3辺にさらに 細いL鋼を追加で溶接して完成としました。
 この構造だと、もしスノープラウが路面に引っかかった場合ははじめに車体が上に持ち上がりますので、運転手には把握しやすく車体にも無理がかかりません。

 あと、すぐにダメになってしまいそうでしたので、スノープラウの車輪を交換可能なビケ足場用の大きな車輪にしました。スノープラウのリップ部分 もさらに補強します。

 取付はクランプ2箇所のみなのでバンパーを外しているジムニーなら、SJ30からJA22までいずれもワンタッチで取り付け可能です。
 もう少し車体側のステー取り付け部分を下げればJA12とJA22以外は純正のバンパーを取り外すこともなく付くでしょう。JA12とJA22でも樹脂バンパーが下側で若干当たる程度なので気にならない人なら少しバンパーを加工すればOKだと思います。

 また、スノープラウと車体の距離はこの状態で40pくらいですが、もっと離したほうが除雪状態も見えますし、車体への力のかかり方からしていいかもしれません。ただし旋回はしずらくなります。



 プラウと道路面は4センチくらい開けます。そうしないとプラウが地面にぶつかって車体が持ち上がってしまいますので(汗)。
 最後に塗装します。なんと!贅沢にもレストアラー御用達のPOR-15を塗ります。

 どんなに錆びていてもそのまま塗れて、錆と分子結合して強固な保護膜を作り、半永久的な耐久性を発揮するという魔法の塗料です。
 今回作製した中で一番高価な部分です。1000mlで8千円くらいしました(汗)。

POR15使用法

 

 私の職場にはジムニーに乗っている人はあと数人いますので(もちろん皆さんド・ノーマルですが)、みんなで使えるところがいいです。

 

 

 C.D.I.修理完了

 


 先日ワコーのCD-1200BLとパワーエキスパンダーPE-2SSの組み合わせでC.D.I.が故障してしまったとご報告しましたが、メーカー修理が完了しましたのでその原因についても報告させていただきたいと思います。

 結論を言うとパワーエキスパンダーPE-2SS自体に故障はなく、CD-1200BLは2台とも異常があって修理しました。
 故障の原因はどうやら新しいタイプであるパワーエキスパンダーPE-2SSとの電気的な整合性がマッチせず起きたようです。
 当時のパワーエキスパンダーはPE-3タイプですが、PE-2SSは現在のCD-1200BLに合わせて製造しているからで、CD-1200BL使用部品の経年劣化も影響したかもしれません。弐号機がPE-2SSで即故障したのもそのせいかな。

 CD-1200BLは最近の製品と使用部品の耐久性能以外は電気的な性能差はほとんどないとのことでしたが、サイリスタを当時モノから最新のモノに交換し、併せて付属の抵抗器、0.086μFのコンデンサー、7.5Vツェナーダイオードを交換、スナバ回路を最新のものと同じバリスタ式に変更改善したとのことでした。

 これで古い私のCD-1200BLも最新式と同じになった訳で、安心してパワーエキスパンダーPE-2SSの組み合わせで動作させることができます。
 どうも古いタイプのCD-1200BLにパワーエキスパンダーを取り付ける場合はは最新式のPE-2SSではなく、古いPE-3を探す必要がありそうです。

 もちろん、パワーエキスパンダーがなくても全然C.D.I.としての動作には問題ないんですけどね。


 ちなみにスナバ回路(snubber circuit)っていうのはサージ・アブソーバ (surge absorber)です。
 C.D.I.のインバータのスイッチング回路(サイリスタ)において、切り替わり(とくにスイッチがOFFした瞬間)の状態で発生する高いスパイク電圧を防止している回路で、これがないとサイリスタがターンオフした瞬間にサージ電圧が発生し、素子を破壊させてしまいます。前は多分CR回路だったのだと思いますが、バリスタを使うことでPE-2SSと整合するのでしょうかね(^^;。
 いずれにしてもこの程度の変更ならメーカーさんの言うとおり電気的にはBLの最新式と古いタイプの違いはないようですね。

 

 C.D.I.とレジスタ

 

  以前にも説明しましたが、C.D.I.の場合は、一次側にかかる電圧はインパルス的な間のものなので、通常の点火装置と違ってポイントやフルトラのスイッチが閉じている際に流れる電流がなく、内部・外部抵抗を大きくする必要がありません。
 ですので、コイルは単純にトランス的な役割をしています。(厳密にはいろいろありますが、大方こんな考えでOKです)。

 ワコーテクニカルによるとCD-1200BLは一般のイグニッションコイルで問題なく使えるように設定されています。
 CDIには低い抵抗のコイルを使う設計のメーカーもあり、いわば設計の問題で内部に抵抗を入れればコイルの一次抵抗は低くできるわけです。

 CD-1200BLではイグニッションコイルの一次抵抗はO.5Ω以上あれば良い設定になっているそうで、ほとんどの国産純正コイルはもちろん、永井電子のCDI専用コイルであってもレジスタなしで使えるわけですね。

 海外のCDI専用コイルを見てみると一次抵抗は通常0.6Ω以下のものがほとんどで、中には0.1Ωを大きく下回るものもあります。 ちなみに今まで使用していたMSDのブラスター2コイルは実測0.6Ω、インダクタンスは4.36mH(ミリヘンリー)です。
 と、いうことでMSDブラスター2コイルをCD-1200BLで使用するときはレジスタは不要となるわけです。ブラスターSSでは0.35Ωなので設計外となってしまい、レジスタが必要となるようですね。

 しかし純正のCDIではないインダクティヴ点火のイグニッションコイルは通常一次抵抗は1.0Ω以上あり、この抵抗値は通常の点火装置でポイント(トランジスタのスイッチ)が閉じている待機状態でのいわゆるチャージ電流を制限する為のものなのでCDIでは必要ありませんし、無駄となります。やはり、MSDや永井電子のCDI専用のコイルを使うほうが良いわけですね。
 


 
 結局現在はワコーCD-1200BL
ウルトラのコイルと、NEWパワーエキスパンダーPE-2SS MK-Uの組み合わせにしています。
 MSDのブラスター2コイルのPN8203には0.5Ωのレジスタが付属しています。PN8202はコイルのみの製品。
 CD-1200ではレジスタは不要ですが、CDIの故障時の緊急用にはレジスタを装備しておいたほうがいいでしょう。
 そのままノーマルに戻してもMSDコイルをそのまま使えます。
 この組み合わせって結構おすすめです。

 ↑この余った写真の参号機セットはヤ○オクで売ってしまいました(*^_^*)が、購入者の方からインプレいただきました。こちらです。

 


 

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